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電動ズームを搭載した小型軽量の広角ズームレンズ「ソニー E PZ 10-20mm F4 G」

ソニーは、広角ズームレンズ「E PZ 10-20mm F4 G」を2022年6月24日に発売する。価格はオープン。市場想定価格は100,000円前後 (税込)。

E PZ 10-20mm F4 G

 

「E PZ 10-20mm F4 G」は、APS-Cセンサー対応の広角ズームレンズ。2022年5月27日に発売された「FE PZ 16-35mm F4 G」をAPS-C機用にダウンサイジングしたような外観を持つ。最大径69.8mm、全長55mm、質量約178gという世界最小・最軽量クラスのサイズが1つの目玉。35mm判換算で15〜30mm相当という広角系の焦点域をカバーしながら、非常にコンパクトなので、Vlogなどの動画撮影に最適。特に「VLOGCAM ZV-E10」用の常用レンズとしてマッチする。

E PZ 10-20mm F4 G
VLOGCAM ZV-E10 装着例

■光学性能

全長55mmの短い鏡筒に8群11枚の光学系を搭載。3枚の非球面レンズが像面湾曲と非点収差を抑制。2枚のED (特殊低分散) ガラスで色収差を抑え、さらに1枚のED (特殊低分散) 非球面レンズで諸収差をしっかりと低減している。画像の中心部はもちろん、周辺まで高い解像性能とコントラストを持ち、「G」レンズの称号にふさわしい光学性能を実現している。

E PZ 10-20mm F4 G

また、インナーズーム構造を採用しており、ズームしても全長が変化せず、重心の移動もほとんどない。これによりジンバルやドローンに載せたとき、ズームする度に重量バランスを取り直す必要が生じない。

■高い近接撮影能力と柔らかなボケを実現

最短撮影距離はAF時に約20cm。MF時にはさらに被写体に近づくことができ、10mm時には13cm、20mm時でも17cmとなっている。開放はF4なので強力なボケは期待できないが、被写体に思い切り近づくことで、背景をぼかすことは可能。このとき柔らかく自然なボケ描写が得られる。

E PZ 10-20mm F4 G(使用期限2025年3月31日)
作例

■高速・高精度なAF

光学系の中心部を移動させるインターナルフォーカシングを採用。移動する光学系が小さく、レンズの全長変化がなく、AFの高速化に大きく貢献している。光学系の両側に2基のリニアモーターを配置し、光軸のズレが起きないように高速で静かなピント合わせを行う。AFの追従性も高く、高速連写しながら動きのある被写体を追っても、正確にピントを合わせ続けることができる。

レンズ先端寄りに設けられたフォーカスリングは、リニア・レスポンスMFに対応。リング回転角度に対応したフォーカス移動が行われるため、繊細なピント合わせや動画撮影時の滑らかなピント移動にも、撮影者の意図がダイレクトに伝わる。

■レスポンスのよいパワーズーム

「E PZ 10-20mm F4 G」は通常のズームリング (回転角度に応じてズームする電動式) のほかに、ビデオカメラのズームレバーに似た無段階変速のズームレバーがある。これはレバーをスライドさせる量に応じてズームスピードが変化するもの。速度を一定に保った低速ズームも簡単に行える。

E PZ 10-20mm F4 G
「G」マークの下がパワーズーム用ズームレバー。その下にはフォーカスホールドボタンがある。

このパワーズームは、「VLOGCAM ZV-E10」のボディにあるズームレバーとも連動し、カメラ側から操作することもできる。さらに「α1」などの対応するモデルでは、カメラのコントロールホイールからズーム操作を行うカスタム設定も用意されている。

■防塵・防滴に配慮した設計

外装はエンジニアリングプラスチック構造を採用して、高耐久性と軽量化を両立。各部にシーリングを施し、防塵・防滴に配慮した設計となっている。

E PZ 10-20mm F4 G

SONY E PZ 10-20mm F4 G 主な仕様

型名 SELP1020G
マウント ソニーEマウント
焦点距離 10〜20mm (35mm判換算 15〜30mm相当)
レンズ構成 8群11枚
画角 109°〜70°
開放絞り F4
最小絞り F22
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 AF時 0.2m、MF時 0.18m (W) / 0.17m (T)
最大撮影倍率 AF時 0.14倍、MF時 0.18倍
フィルター径 φ62mm
最大径×長さ φ69.8×55.0mm
質量 約178g
付属品 レンズフード ALC-SH169、レンズフロントキャップ ALC-F62S、レンズリアキャップ ALC-R1EM