パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社とライカカメラ社は、新たに包括的な業務提携を行うことを2022年5月31日に発表した。
■投資・開発・マーケティングの3分野で包括的な業務提携
今回発表された提携は、ライカの商標の使用契約と技術協業の枠組みをさらに進化させたもの。共同投資、共同開発、共同マーケティングの3つの分野において、包括的な業務提携を行うことで合意した。これにより両社は、カメラとレンズに組み込まれる技術への投資を共同で行っていき、共同で開発した技術を「LEICA」「LUMIX」ブランドの製品に取り入れていく。
両社の協業は、2000年8月のデジタル・AV機器のレンズに関する業務提携からスタート。2001年には、デジタルカメラ分野に業務提携を拡大した。2018年には、ライカとパナソニック、シグマの3社による「Lマウントアライアンス」が結成され、ライカLマウントを採用するカメラ、レンズの開発が進められてきた。「Lマウントアライアンス」には、エルンスト・ライツ・ウェッツラーGmbHも2021年に参加している。
■さらに強固な協業関係「L2 Technology」が誕生
今回の協業によって生まれる新たな技術・ソリューションは、「LEICA」と「LUMIX」の2つのLを象徴して「L2 Technology (エルスクエア・テクノロジー)」と名付けられる。パナソニックがカメラ・イメージング市場で培ってきた映像・デジタル技術と、ライカの光学技術のシナジーを最大化して、新しい創造性、表現力を共同で探求していくことを可能にするのが、今回の協業の枠組みとなっている。
「LEICA」と「LUMIX」の2つのブランドの強みを融合し、カメラとレンズの新技術、次世代ソフトウェアの分野で、両社の技術とノウハウを掛け合わせた協業のシンボルとなるもので、新しい時代に新たな価値を提供する技術・ソリューションを生み出していくとしている。協業によって、どんな製品が生み出されることになるのか、今後の発表を楽しみに待ちたい。