F1写真家の原富治雄さんが、自身のYouTubeチャンネルにて、F1グランプリの写真について語る動画を公開しました。
原富治雄 (はら ふじお) さんは、1976年・1977年の日本F1から始まり、1983年からはヨーロッパにも渡り、約30年間F1の写真を撮り続けました。今回公開された動画「HONDA F1第2期の始まり」では、原さんが強く印象に残っているという、1983年のヨーロッパグランプリに出場したスピリット・ホンダについて、作品とともに思い出を振り返ります。
1983年のヨーロッパグランプリは、イギリス・ケント州のサーキット「ブランズハッチ」にて開催されました。1987年に出版された原さんの写真集『CONCENTRATION』を繰りながら、当時の撮影秘話や会場の雰囲気を語ります。
原さん自ら「ベストショット」と語り、ドライバーのステファン・ヨハンソンもお気に入りだったという1枚がこちら。
コースの特色と、それを作品に生かす話にも注目です。
1戦限りの白い車体で出場したスピリット・ホンダ。白を採用した理由の考察も、後半に語られます。
原さんによると「今後は、思い入れの深いレースと写真を、このYouTubeチャンネルで語っていきます。F1モナコGP、ル・マン24時間レース、70年代のF1インジャパンなど、私の心に刻み込まれた瞬間を、写真と語りでお届けしたいと思います」とのこと。
レジェンド写真家による新たな取り組みは、レース写真ファンにとって要チェックの注目コンテンツになりそうです。
〈文〉佐藤陽子