シグマは、フルサイズ対応の大口径超広角ズームレンズ「SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary」を2022年6月17日に発売する。対応マウントは、Lマウント、ソニーEマウントの2種類。希望小売価格は140,800円 (税込)。
妥協のない光学性能を軽量・コンパクトなレンズボディに凝縮した「高性能なコンパクトズーム」として開発された。全長100.6mm、最大径77.2mm、質量450gと、F4レンズクラスの小型化を実現。ビルドクオリティにもこだわった仕上がりとなっている。
■光学性能
レンズは11群16枚構成で、大口径非球面レンズ2枚を前面に配し、コンパクト化と高い光学性能を実現する。さらに蛍石と同じ特性を持つFLDガラスを5枚採用。倍率色収差や軸上色収差を効果的に抑制し、画面中心から周辺まで、均一でシャープな描写と美しいボケ味を楽しむことができる。
画面に太陽が入り込みやすい超広角ズームということで、スーパーマルチレイヤーコートを採用。ゴーストやフレアの発生を抑制し、優れた逆光性能を実現した。カメラのレンズ光学補正機能にも対応する。最短撮影距離は25cmで、9枚羽根の円形絞りを採用する。
■AF性能
AF機構にはステッピングモーターを採用し、動画撮影にも適した俊敏で静粛なAFを実現。鏡筒にはフォーカスモード切り換えスイッチを装備する。
■操作性
焦点距離を変えてもレンズの全長が変わらないインナーズームの採用により、ほとんど重心移動がなく、携行性と安定した操作性を実現する。手持ち撮影やジンバルを使った撮影、Vlog撮影などで威力を発揮する。
超広角ズームながら、φ72mmのフィルター装着が可能。PLフィルターやNDフィルターなどを使った風景撮影が手軽にできる。
Lマウント用は、リニアフォーカス/ノンリニアフォーカスの切換えが可能なほか、別売の「SIGMA USB DOCK UD-11」にも対応する。
■シグマのビルドクオリティ
レンズボディは、携行性を重視して軽量なプラスチック製パーツを中心に構成されている。アルミニウムに近い熱収縮率を持つポリカーボネート「TSC (Thermally Stable Composite)」素材を採用して、金属パーツとの熱収縮による誤差を抑え、金属パーツ並みの部品精度にこだわり、外観上の美しさも追求した。
マウント部にはゴムのシーリングを採用した、簡易防塵・防滴構造となっている。花形フード「LH756-01」が付属する。
恒例のレンズ構成図Tシャツも発売
ネイビーカラーの「16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary」レンズ構成図Tシャツも、シグマ公式オンラインショップにて数量限定で発売される。発売日はレンズと同じ2022年6月17日で、価格は2,750円 (税込)。
SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary 主な仕様
エディションナンバー C022
マウント Lマウント、ソニーEマウント
焦点距離 16〜28mm
開放絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 11群16枚 (FLD5枚、非球面レンズ4枚)
画角 107.0°〜75.4°
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 25cm
最大撮影倍率 1:5.6
フィルター径 φ72mm
最大径×長さ Lマウント φ77.2×100.6mm、Eマウント φ77.2×102.6mm
質量 450g
付属品 花形フード LH756-01、フロントキャップ LCF-72 III、リアキャップ LCR II