ライカカメラ社は、チタン製ボディの特別限定モデル「ライカM-A チタンセット」を2022年6月18日に発売する。世界限定250セットが用意され、価格は3,190,000円 (税込)。
「ライカM-A チタンセット」は、チタン製ボディの35mmフィルムカメラ「ライカM-A」と、同じくチタン外装を持つ「ライカ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.」がセットになった数量限定モデル。耐久性と堅牢性に優れたチタン素材を使用し、時を経ても色あせることのないカメラとレンズになっている。
「ライカM-A」は、M型ライカの原点回帰を目指したシンプルな構成で、露出計すら持たない完全機械式のレンジファインダーカメラ。巻き上げレバーは「ライカM3」を思わせる形状で、巻き戻しには旧式であるノブ式を採用。セルフタイマーも省略されている。
今回の特別限定モデルでは、この「ライカM-A」の外装をチタン削り出しとし、ボディカラーはチタン本来の色を生かしたものとなっている。ライカのシンボルである赤いロゴは省略されるが、トップカバーには「Ernst Leitz WetZlar」の刻印がクラシカルなフォントで施されている。
セットとなる「ライカ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.」は、1956年に登場した初代ズミクロンMの50mmレンズである「ライカ ズミクロン f/2 50mm」のデザインを、最新の「アポ・ズミクロンM f/2 50mm ASPH.」に施し、外装をチタンとした特製品。光学設計はアポクロマートレンズや非球面レンズ、フローティング機構を用いた贅沢なもので、最短撮影距離から無限遠まで、シャープな描写性能を実現している。付属の丸型フードもチタンを削り出した高品質なものとなっている。
材質にチタンを使用した特別限定モデルは、2001年に発売した「ライカM6 TTL チタン」から数えて6機種目。「ライカM-A チタンセット」は、カメラとレンズの両方にエディションナンバーが刻印される。ライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックで発売される。
Leica M-A 主な仕様
型式 レンジファインダー式 35mmフィルムカメラ
レンズマウント ライカMバヨネットマウント
露出制御 マニュアル (露出計非搭載)
光学ファインダー 大型ブライトフレームファインダー、パララックス自動補正付き
フレーム 28-90mm/35-135mm/50-75mm
ファインダー倍率 0.72倍
レンジファインダー 二重像合致式
有効基線長 49.9mm
シャッター 布幕横走りフォーカルプレーンシャッター (機械式制御)
シャッタースピード 1/1000〜1秒、バルブ
幅×奥行×高さ 約138×38×77mm
付属品 ボディキャップ、キャリングストラップ、コダック TRI-X400 (フィルム)