サイトロンジャパンは、フルサイズに対応するLAOWA (ラオワ) の超広角シフトレンズ「LAOWA 15mm F4.5R Zero-D Shift」とレンズサポート「Shift Lens Support (For 15mm&20mm Shift Lens)」を2022年7月8日に発売する。
<2022.10.6> 富士フイルムGマウントを追加。
LAOWA 15mm F4.5R Zero-D Shift
マウントは、キヤノンEF、RF、ニコンF、Z、ソニーE、ペンタックスK、ライカL (ライカ / パナソニック / シグマ) の7種類が用意される。価格はオープン。参考価格は218,900円 (税込)。
■フルサイズ用としては最も画角の広いシフトレンズ
「LAOWA 15mm F4.5R Zero-D Shift」は、最大画角が110°あり、35mmフルサイズ機対応のシフトレンズとしては最も画角の広いモデル。35mmフルサイズセンサー対応としては余裕のある65mm径のイメージサークルを持つ。「Zero-D (ゼロディストーション)」をうたうレンズでもあり、歪曲収差をしっかりと抑え、画面の端まで水平垂直を保ち、直線の多い建物の撮影にも安心して使うことができる。
ほぼ同じ仕様の従来モデル「LAOWA 15mm F4.5 Zero-D Shift」が、2021年1月29日に発売されている。レンズ構成は従来モデルと変わらない11群17枚だが、レンズコーティングを見直すことで、フレアやゴーストの改善が行われた。外観上は、レンズ先端寄りに付けられる青いリングが、本製品では赤いリングに変更されている。
■最大シフト量は±11mm
シフト機能を持つこのレンズは光軸を平行にずらすことで、被写体の遠近感を調節し、真正面から撮ったように垂直水平を修正する効果が得られる。最大シフト量は、フルサイズ機使用時で±11mm。見上げるように撮影した建物の歪みを補正し、肉眼に近い遠近感で撮影できる。また、この大きなシフト量は、複数の写真を使いパノラマ写真を作成する際にも効果がある。
■14枚の絞り羽根で光芒を美しく
絞り羽根が従来モデルの5枚から14枚のものに置き換えられ、やわらかく繊細な光芒が得られるようになった。これは強い光源のあるシーンや反射の多い建築写真に威力を発揮する。また、背景の点光源のボケがキレイな円形に写るようになった。
■最短撮影距離は20cm
超広角のシフトレンズながら最短撮影距離は20cmと短い。レンズの全長が約10cmであることから、レンズ先端から被写体までの距離も10cm弱となり、被写体に接近した近接撮影を行うことができる。
<作例>
アクセサリー
LAOWA Shift Lens Support (For 15mm&20mm Shift Lens)
「LAOWA 15mm F4.5R Zero-D Shift」と、発売されたばかりの「LAOWA 20mm F4 Zero-D Shift」の両レンズに装着できるレンズサポート。カメラの縦横を変更する際やシフト操作をする際などに、回転可能なリングで光軸を維持することができる。また、パノラマ写真を作成する際の撮影にも役立つ。なお、三脚座はアルカスイス互換のクイックシューとなっている。価格はオープン。参考価格は44,000円 (税込)。
LAOWA 15mm F4.5R Zero-D Shift 主な仕様
マウント キヤノンEF、キヤノンRF、ニコンF、ニコンZ、ソニーE、ペンタックスK、L
フォーカス マニュアルフォーカス (MF)
焦点距離 15mm
開放絞り F4.5
最小絞り F22
レンズ構成 11群17枚 (非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚)
最大画角 110°
絞り羽根枚数 14枚
最短撮影距離 20cm
シフト範囲 フルサイズ±11mm
最大イメージサークル φ65mm
フィルター 取付不可
最大径×長さ φ79×103mm (マウントにより異なる)
質量 約597g (マウントにより異なる)