タムロンは、Android OSに対応するアプリ「TAMRON Lens Utility Mobile」の開発を2022年8月4日に発表した。
<2022.11.29> 2022年11月29日ダウンロード開始。
発表時点の対応レンズは「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」と「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」の2本。対応OSとバージョンはAndroid 6〜12で、2022年中のリリースを予定している。
レンズをカスタマイズできる「TAMRON Lens Utility」のモバイル版
「TAMRON Lens Utility Mobile」は、タムロンレンズの機能をカスタマイズできる機能を撮影現場でも使いたいという要望に応えて、2021年10月にリリースされたパソコン専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」のモバイル版として開発された。別売りの「TAMRON Connection Cable」でレンズをスマートフォンやタブレットと繋ぐことで、レンズのカスタマイズができるようになる。
なお、モバイル版ということで、スマートフォンやタブレットからレンズの操作ができる機能を新たに追加したが、レンズのファームアップには対応していない。ファームウェアのアップデートは、パソコン用の「TAMRON Lens Utility」で行う必要がある。また、Android OS用のため、iOS搭載のiPhoneには対応していない点にも注意が必要だ。
「TAMRON Lens Utility Mobile」の主な機能
Android OS搭載のスマートフォンやタブレットを使ったリモート操作をはじめ、レンズのカスタムスイッチ、フォーカスセットボタン、フォーカスリングのカスタマイズができる。
■リモート操作
スマートフォン専用の機能を使える「リモートセットボタン」を設定して、被写体から被写体へスムーズにフォーカスを移動させる「A-Bフォーカス」と、設定したピント位置にフォーカスを素早く移動させる機能「フォーカスプリセット」のリモート操作ができる。どちらの機能もフォーカス移動の時間を0.1秒単位で指定可能だ。また「リモートセットボタン」は、フォーカスセットボタンが搭載されていないレンズでも使用できる。
■カスタムスイッチとフォーカスセットボタンのカスタマイズ
カスタムスイッチやフォーカスセットボタンに機能を割り当てることができる。「A-Bフォーカス」「フォーカスプリセット」のほかに、フォーカスセットボタン でAF/MFを切り替えるようにできる「AF/MF切り替え」、フォーカスリングを絞りリングに切り替える「フォーカス/絞り リング機能切り替え」、カメラボディで割り当てた機能をフォーカスセットボタンで使うことができるようにする「カメラボディ機能割り当て」などの設定が可能となっている。また、カスタマイズ設定を使わない場合には、フォーカスセットボタンを無効にすることもできる。
■フォーカスリングのカスタマイズ
フォーカスリングの回転方向を設定できる「MF回転方向」、ピントの移動方式を設定できる「MFレスポンス」のカスタマイズが可能だ。
今後も機能の拡充を進めていく
今後も「TAMRON Lens Utility Mobile」のさらなる機能拡充を予定しているとのこと。なお、アプリケーションの画面は開発中のもののため、デザインなどが変更される場合があるとしている。iOS用の登場も期待したいところだ。年内リリース予定ということなので、まずは操作性はどんなものなのか、リリースを待ちたい。