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潜望鏡のように細長い“虫の目”マクロレンズ「LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobe」

サイトロンジャパンは、LAOWA (ラオワ) のフルサイズ対応マクロレンズ「24mm T14 2x Macro Periprobe (ペリプローブ)」を2022年9月2日に発売した。受注生産となり、価格はオープン。参考価格は440,000円 (税込)。

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe

 

「24mm T14 2x Macro Periprobe」は、細長く伸びた鏡筒の先に対物レンズを持つマクロレンズ。撮影倍率は2倍、画角は85°と広く、最短撮影距離はレンズ先端からわずか2cmと、非常に近い撮影距離で、小さな被写体を大きく拡大することができる。こうしたレンズの特性から虫の目線で小さな世界を写すことができる「虫の目レンズ」とも呼ばれる。

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe
使用例

 

「虫の目レンズ」は2019年に「LAOWA 24mm F14 2X Macro Probe」として発売済みで、対物レンズは正面を向いたものだった。本製品では、対物レンズ部が交換式となっており、対物レンズが正面を向いた従来型の「ダイレクトビューモジュール」に加え、先端部が潜望鏡のように90°横を向いた「90°モジュール」が付属している。

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe
右からメインユニット、ダイレクトビューモジュール、90°モジュール

 

いずれのレンズモジュールも対物レンズの周囲にLEDライトを内蔵しており、暗い場所にモジュールを差し込んだ際にも、明るく照明して撮影できる。LEDライトは段階的に光量調節が可能で、付属のUSBケーブルを使い、市販のモバイルバッテリーなどを電源として使用する。

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe
ダイレクトビューモジュールと90°モジュールの対物レンズの周囲にある黄色の四角いドットがLEDライト

 

2つのレンズモジュールは防水加工が施されており、水中に突っ込んで撮影することも可能。なお、マウント側のメインユニットは非防水なので使用時には注意が必要となる。

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe
使用例

 

レンズは完全マニュアルで、マニュアルフォーカスであることはもちろん、電子接点も持たない。メインユニットのレンズ先端寄りに絞りリングがあり、その後部にフォーカスリングがある。マウント寄りには、レンズ回転機構のロックリングがあり、これを緩めることで、90°モジュールの向きを調節したり、動画撮影時にレンズを回転させながら撮影 (スピニングショット) したりできる。

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe
「24mm T14 2x Macro Periprobe」のメインユニット

 

対応するマウントは、キヤノンEF、キヤノンRF、ニコンF、ニコンZ、ソニーE、ライカL (ライカ・パナソニック・シグマのミラーレスカメラ用)、シネマカメラ用のArri PLの7種類がある。また、2022年7月に発売された「LAOWA 0.7x Focal Reducer for 24mm Probe Lens」を併用することで、APS-Cサイズ機に使用した際に、クロップせずに撮影できる。さらにこのとき、レンズの明るさがT14からT10 (F10相当) になる。

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe
対応するマウントは7種類

<作例>

LAOWA 24mm T14 2× Macro Periprobe

LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobe 主な仕様

マウント キヤノンEF、キヤノンRF、ニコンF、ニコンZ、ソニーE、ライカL (バヨネット)、Arri PL
対応フォーマット 35mmフルサイズ
フォーカス マニュアルフォーカス
焦点距離 24mm
最大T値 T14 (F14相当)
最小T値 T40 (F40相当)
レンズ構成 19群28枚
画角 85°
絞り羽根枚数 7枚
最短撮影距離 20mm (レンズ先端より)
最大撮影倍率 2倍
最大径×長さ φ61.3×408mm (マウントにより異なる)
質量 約770g (マウントにより異なる) ※各レンズモジュール部は約248g