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40cmまで寄れるようになったライカの定番広角レンズ「ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」新モデル

ライカカメラは、ライカMマウントの広角レンズ「Summilux (ズミルックス) M f1.4/35mm ASPH.」を2022年9月30日に発売する。カラーはブラックとシルバー。販売価格はブラックが814,000円、シルバーが836,000円 (いずれも税込)。

ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.

 

「ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」は、ライカMシリーズ用の大口径35mm広角レンズ。デジタルに対応した設計となった2010年発売の「ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」をベースに、大きく3つの改良点を加えて進化したのが、2022年10月発売の新しい「ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」となる。

ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.

 

1つめは、ピント合わせ機構の進化。非球面レンズ1枚を含む5群9枚というレンズ構成は変わらないが、ピント合わせを行うためのカム機構に新開発「ダブルカムユニット」を導入し、フォーカスリングの回転角を従来の約2倍の176°まで広げた。これにより、レンズの繰り出し量を大きくすることができ、最短撮影距離が従来モデルの0.7mから0.4mまで短縮された。

ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.
最短撮影距離は40cmに短縮

 

なお、レンジファインダー使用時に距離計が連動するのは0.7m〜無限遠の間で、0.4〜0.7mはM型デジタルカメラのライブビュー撮影時にのみピントを合わせることができる。

ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.
ライブビュー撮影時にのみ0.4〜0.7mにピント合わせが可能

 

2つめは、絞り羽根の改良。開放F値がF1.4と明るい本製品は、ボケを生かした撮影が得意な広角レンズでもある。絞り羽根の枚数を従来モデルの9枚から11枚に増やし、絞り値にかかわらず美しいボケが得られるようにした。

ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.
使用例

 

3つめは、レンズフードを組み込み式に変更。従来モデルではねじ込み式の角型フードを用いていたが、本製品では「ズミルックスM f1.4/50mm ASPH.」などと同様に伸縮する組み込み式の円形フードとなった。

ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.
組み込み式フードを引き出した様子

 

ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.
ライカ M11 (シルバークローム) 装着時

LEICA Summilux M f1.4/35mm ASPH. 主な仕様

カラー ブラック、シルバー
マウント ライカMバヨネット (6ビットコード付き)
フォーカス MF (マニュアルフォーカス)
焦点距離 35mm
レンズ構成 5群9枚 (非球面レンズ1枚)
開放絞り F1.4
最小絞り F16
絞り羽根枚数 11枚
最短撮影距離 0.4m
距離計連動範囲 0.7m〜無限遠
フィルター径 E46
最大径×長さ 約φ58×46mm (先端からバヨネットフランジまで)
質量 約338g