ニコンイメージングジャパンが、有効2432万画素のニコンFXフォーマット(フルサイズ)CMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「D750」を発表した。
モノコック構造のコンパクトなボディに、ニコンFXフォーマットとしては初となるチルト式液晶モニターとWi-Fi機能を採用している。発売日は2014年9月25日予定。価格はオープンで、直販価格はボディ単体が229,500円(税込)。
■描写性能
有効画素数2432万画素のニコンFXフォーマットCMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 4」の組み合わせにより、ノイズを低減した滑らかな階調表現が可能。感度領域は常用ISO 100~12800で、ISO 50相当までの減感と、ISO 51200相当までの増感が可能。高感度撮影時も、ザラつきの少ないクリアな描写が得られる。
■AF性能
中央部15点にクロスセンサーを採用した51点位相差AFシステム。中央部9点と中段左右各3点はF5.6超~F8未満に、中央部5点+中段左右各3点はF8に対応。−3EV(ISO 100・20℃)の低輝度環境下でもスムーズに合焦する。AFエリアモードは、フラッグシップモデルの「D4S」や上位機種の「D810」と同様、グループエリアAFを搭載。常時5点形成したグループが被写体を面で捉え、不規則な動きをする被写体も確実に捕捉する。
■ボディ
大型の骨格部材を廃止し、外装が骨格を兼ねて内部構造を堅固に守るモノコック構造を採用した防塵・防滴仕様。新素材の炭素繊維複合素材とマグネシウム合金の採用により軽さと強度・剛性を確保し、大幅な薄型化も実現した。上方向に最大約90°、下方向に最大約75°まで可動するチルト式液晶モニターに加え、視野率約100%の光学ファインダーも搭載している。
■動画撮影機能
MOV(H.264/MPEG-4 AVC)形式で1920×1080/60p・50p・30p・25p・24pのフルハイビジョン動画撮影が可能。撮影モードA・M時は、「パワー絞り」により絞り設定を滑らかに調整できる。
■Wi-Fi機能
Wi-Fi機能を内蔵し、スマートフォンやタブレットと連携が可能。無料アプリ「Wireless Mobile Utility」を使用して、ワイヤレスで画像の転送やリモート撮影ができる。
■その他の機能
最高約6.5コマ/秒・最大100コマの高速連写、ハイライト部の白トビを抑えた露出値を決定する「ハイライト重点測光」、91KピクセルRGBセンサーを用いて撮影シーンの情報を分析することで自動制御機能の精度を高める「アドバンストシーン認識システム」など、上位機種並みの機能を搭載している。
レンズキット
■D750 24-85 VR レンズキット
標準ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」が付属する。2014年9月25日発売予定。価格はオープンで、直販価格は283,500円(税込)。
■D750 24-120 VR レンズキット
標準ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」が付属する。こちらは2014年10月中旬発売予定。価格はオープンで、直販価格は307,800円(税込)。
ニコン 750 主な仕様
マウント ニコンFマウント
有効画素数 2493万画素
撮像素子 35.9×24.0mmサイズCMOSセンサー(ニコンFXフォーマット)
ISO感度 ISO 100~12800
※ISO 100に対し約0.3/0.5/0.7/1段(ISO 50相当)の減感、ISO 12800に対し約0.3/0.5/0.7/1/2段(ISO 51200相当)の増感、感度自動制御が可能。
ファインダー [視野率] FX:上下左右約100%(対実画面) 1.2×:上下左右約97%(対実画面) DX:上下左右約97%(対実画面) [倍率]約0.7倍
画像モニター 3.2型 約122.9万ドット TFT液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
サイズ(幅×高さ×奥行き) 約140.5×113×78mm
質量 約750g(本体のみ)/約840g(バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15、バッテリーチャージャー MH-25a、USBケーブル UC-E17、ストラップ AN-DC14、ボディーキャップ BF-1B、アイピースキャップ DK-5、接眼目当て DK-21、ソフトウェア「ViewNX 2」 ほか