駒澤満晴さんが写真集『流星群 / 大彗星 -宇宙からのメッセージ-』を上梓した。主要流星群をはじめ、ほうおう座流星群やヘールボップ彗星などの貴重なシーンが収められている。
流星は宇宙空間を漂った数mmのチリが地球の大気圏に入り、光輝く。その後は消滅するか、隕石となる。駒澤さんはそこに言い知れぬロマンを感じ、1993年のペルセウス座流星群から国内外で撮影を行なってきた。
本書の約9割がフィルム作品であり、駒澤さんの星への向き合い方を物語る。いくつも挿入された撮影エピソードで天体写真や星の魅力が伝わる。次回のジャコビニ流星群の出現は2024年。
駒澤満晴写真集『流星群 / 大彗星 -宇宙からのメッセージ-』
体裁 210×220mm・108ページ
価格 1,980円(税込)
発売日 2022年7月25日
発行元 風詠社
駒澤満晴 (Mitsuharu Komazawa)
1960年、東京都生まれ。少年期より自然の景観に魅せられる。山岳写真や大気光学現象の撮影をライフワークにしていたが、オーロラと出会い、以後、流星などの星景写真をテーマとする。天文誌『月刊天文』(現在は休刊) で流星群の撮影法や日本全国の星空の状況について執筆。現在は世界の星景写真をテーマに60以上の国と地域を訪れる。北極圏から南極、熱帯からヒマラヤまで地球上のありとあらゆる景観と夜空を撮影している。日本自然科学写真協会、日本流星研究会会員。
〈文〉市井康延