サイトロンジャパンは、LAOWA (ラオワ) のフルサイズ対応MFマクロレンズ「90mm F2.8 2x Ultra Macro APO」を2022年10月7日に発売する。対応するマウントは、キヤノンRF、ニコンZ、ソニーE、L (ライカ・パナソニック・シグマ) の4種類でいずれもMF。価格はオープン。参考価格は97,900円 (税込)。
LAOWAには2倍マクロレンズ「100mm F2.8 2x Ultra Macro APO」があるが、こちらは一眼レフカメラ用に設計されており、ミラーレスカメラ用として使うには、全長が長すぎた。新製品「90mm F2.8 2x Ultra Macro APO」はミラーレスカメラ用のレンズ設計が行われ、開放F値がF2.8と明るいレンズでありながら、最大径を74mmに抑え、全長120mmとハンドリングしやすいコンパクトなサイズを実現した。超高倍率のマクロレンズとして、また明るい中望遠レンズとして、幅広いシーンで活用できる。
■撮影倍率は最大2倍
本製品は最短撮影距離が20.5cm、最大撮影倍率は2倍に達する。一般的な1倍のマクロレンズより被写体に近づくことができ、より高い拡大撮影を可能とする。ピント合わせはマニュアルで、操作性のよい幅広のフォーカスリングを持つ。フォーカスリングには距離指標とともに撮影倍率の刻印も入っており、撮影距離だけでなく、撮影倍率を意識してピントを合わせることができる。
■色収差を抑えるためのAPO設計
光学系は全長が変化しないインナーフォーカス方式を採用。レンズ構成は10群13枚。ED (特殊低分散) レンズを使用したAPO設計で、画面全域にわたって色収差を抑制。パープルフリンジやゴーストも、絞り全域で最小限に抑えている。また、3枚のUltra High Refraction (高屈折率) レンズを使い、像面湾曲や球面収差の補正にも努めている。
■やわらかなボケが得られる13枚の絞り羽根
被写界深度が浅くなるマクロレンズでは、ボケ味も重要。13枚の絞り羽根を持つ絞りは、絞り値に関わらずやわらかなボケが得られる。このボケ効果は、マクロ撮影時だけでなく、ポートレート撮影などでも味わえる。
LAOWA 90mm F2.8 2x Ultra Macro APO 主な仕様
マウント キヤノンRF、ニコンZ、ソニーE、Lマウント (ライカ・パナソニック・シグマ)
フォーマット 35mmフルサイズ
焦点距離 90mm
開放絞り F2.8
最小絞り F22
画角 (対角) 27°
レンズ構成 10群13枚
絞り羽根枚数 13枚
最短撮影距離 20.5cm
最大撮影倍率 2倍 (2:1)
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ φ74×120mm (マウントにより異なる)
質量 約619g (マウントにより異なる)