焦点工房は、LIGHT LENS LAB (ライトレンズラボ) のライカMマウント用レンズ「M 50mm f/2」を2022年10月27日に発売した。価格はオープン。カラーはシルバーとブラックペイントがあり、焦点工房オンラインストアの販売価格はシルバーが127,800円 (税込)、ブラックペイントは135,900円 (税込)。
「LIGHT LENS LAB M 50mm f/2」は、1972年にライツカナダ社が米軍に納入した軍用ライカ「KE-7A」(M4がベース) に付けられていた標準レンズ「ELCAN (エルカン) 50mm/f2.0」を復刻したもの。中国の投資家である周氏による復刻レンズプロジェクト第2弾で、前作の「LIGHT LENS LAB M 35mm f/2」と同様、再現性の高い復刻レンズとなっている。
ELCAN (エルカン) と呼ばれるこのレンズは、4群4枚のエルノスター構成となっている。4枚の各レンズが独立し、貼り合わせ面がないので、振動や衝撃に強いとされている。また、このレンズ構成は軽量化にも役立っている。
描写をみると、絞り開放ではボケににじみが生じてソフトな写りとなり、絞り込むとシャープな描写が得られる。この画質の変化を楽しむことが、このレンズを使う醍醐味といえよう。
外観も忠実に再現されており、フォーカスリングに加え、絞りリングにも指がかりをよくするためのレバーが設けられている。真鍮製の鏡筒はシルバー塗装とブラックペイントの2種類が用意される。
ゴールドとチタンカラーの限定モデル各200本も同時発売
「LIGHT LENS LAB M 50mm f/2」に特別な塗装を施した限定モデル2種類も同時に販売を開始。ブラスゴールドとチタンカラーの2色で、各色とも世界限定200本の特別仕様となる。焦点工房オンラインストアの販売価格はいずれも198,000円 (税込)。ラッパ型のフード (L-IROOA) とUVフィルター (L-UV E39) が付属する。
アクセサリー
オリジナルのエルカンに付けられていたレンズフード (L-S39) も復刻された。高級感のある真鍮製の円形フードは、レンズ本体に合わせてシルバーとブラックの2色があり、それぞれ刻印の色が異なるものが用意される。価格はオープン。
シルバーのフードには、文字が黒く入った黒刻印タイプと文字が目立たないシルバーで刻印されたタイプがある。
ブラックのフードには、文字が白く入った白刻印タイプと文字が目立たない黒で刻印されたタイプがある。
作例
LIGHT LENS LAB M 50mm f/2 主な仕様
カラー シルバー、ブラックペイント、ブラスゴールド (限定モデル)、チタンカラー (限定モデル)
マウント ライカMマウント
フォーカス MF (マニュアルフォーカス)距離計連動型
焦点距離 50mm
レンズ構成 4群4枚 (エルノスタータイプ)
開放絞り F2
最小絞り F16
絞り羽根 10枚
最短撮影距離 0.7m
フィルター径 φ39mm (E39規格)
最大径×長さ φ51×30mm (マウント部を除く)
質量 約230g