ライカカメラ社は、「Leitz Phone 1」 (2021年6月発売) に続くスマートフォンの第2弾「Leitz Phone 2 (ライツフォン ツー)」を2022年11月10日に発表した。ライカの世界観を凝縮した5G (第5世代移動通信システム) 対応の日本市場向けAndroidスマートフォンで、11月18日にソフトバンクから発売される。
ソフトバンク直営店での端末価格は225,360円 (税込) で、「Leitz Phone 1」の187,920円よりも4万円ほど高くなっている。プレス向けの体験会で実機に触ることができたので、外観と性能を紹介しよう。
ライカホワイトを採用した純白ボディの「Leitz Phone 2」
ボディカラーはパールのような光沢感のある「ライカホワイト」。2009年に限定販売された「ライカM8 ホワイト」をモチーフにしたものだ。ベースになっているのはシャープの「AQUOS R7」だが、ストレージやインターフェイスは別仕様。「Leitz Phone 2」は画質性能を強化して、ライカの世界観をより体感できるように進化したスマートフォンとなっている。
側面が丸みを帯びたデザインの「Leitz Phone 1」とは違って、直線的なフォルムの「Leitz Phone 2」。しっかりグリップできるようになった。
アルミフレームの側面にはデザインの一部になっているローレット加工が施されている。滑り止めの効果も高い。
コンデジ並みの約4720万画素1インチセンサーを搭載
約6.6インチの大型ディスプレイは、最大表示可能色数10億色の「Pro IGZO OLED」を採用。ライカが監修したカメラには、約4720万画素の1インチCMOSセンサーと35mm判換算19mm相当・F1.9のズミクロンレンズを採用する。全画素Octa PD AF方式に対応し、動く被写体にも素早くピントを合わせることができるようになっている。本体には大容量512GBのストレージを搭載。5000mAhのバッテリーが内蔵されている。
ライカのオリジナルウィジェット「LFI.Widge」がプリインストールされている点は「Leitz Phone 1」と変わっていない。さらに「Leitz Phone 2」専用に開発された新機能「Golden Hour Widget」(ゴールデンアワーウィジェット) を搭載している。写真撮影に最適な日の出後と日没前のいわゆる “ゴールデンアワー” を正確に知ることができる機能だ。
レンジファインダーカメラのように、実際に写る範囲の周辺も確認できるブライトフレームが表示される。 アスペクト比は16:9 / 4:3 / 1:1の3種類だ。
進化した「Leitz Looks」モードで、ライカならではの描写にもっと近づける
ライカの画質を体感できる「Leitz Looks (ライツ ルックス)」には、ライカMレンズ「Summilux (ズミルックス)」と「Noctilux (ノクティルックス)」の描写をシミュレートした3種類のモード「Summilux 28」「Summilux 35」「Noctilux 50」が新たに搭載された。
フィルターは、「Leitz Phone 1」にも搭載されていた「Monochrome (モノクローム)」に加え、35mmシネマフィルムのようにクラシックなアナログ感を表現する「Cinema Classic (シネマクラシック)」「Cinema Contemporary (シネマコンテンポラリー)」を搭載。レンズ効果と3種類のフィルターを組み合わせることで、深みのある色調、独特のナチュラルな表現など、ライカらしい描写を楽しむことができる。
「Leitz Looks」が使えるのはアウトカメラ (メインカメラ) だけ。インカメラ (サブカメラ) でのセルフィーでは使用できない。
ライカらしさにこだわった付属アクセサリー
レンズ部に被せるだけでカチッとはまるマグネット式の専用レンズキャップとシリコンケースが同梱される。
ライカのロゴが入った、吸い付くような手触りのシリコンケースは「Leitz Phone 1」用と同質のものだが、サイズが違うため併用はできない。
スマートフォンとしての機能
SIMはnanoSIMとeSIMを使用できる。また、おサイフケータイ / NFCにも対応。記録メディアは最大1TBまでのmicroSDXCカードに対応する。IPX5・IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能も備えている。
「Leitz Phone 2」はソフトバンクの独占販売だが、全国の主要量販店・ソフトバンクショップのうち、約850店舗限定での取り扱いとなる。ライカストアでは、デモ機の体験とアクセサリーの販売のみが行われる。
Leitz Phone 2 主な仕様
カラー ライカホワイト
OS Android 12
CPU Snapdragon 8 Gen 1 mobile platform 2.9GHz＋1.7GHz オクタコア
ディスプレイ 約6.6インチ WUXGA+ (2730×1260ドット) Pro IGZO OLED
メインカメラ 有効約4720万画素＋約190万画素 (測距用センサー) 1インチ CMOSセンサー、F1.9レンズ (35mm判換算 19mm相当)
インカメラ 有効約1260万画素、F2.3レンズ (35mm判換算 27mm相当)
内蔵メモリ ROM 512GB / RAM 12GB
外部メモリー microSDXCカード (最大1TB)
サイズ 約77×161×9.3mm (突起部を除く)
質量 約211ｇ
製造 シャープ