DJI (ディージェーアイ) は、プロ仕様の電動ジンバル「Ronin」シリーズの軽量タイプ「DJI RS 3 Mini」を2023年1月10日に発売した。参考価格は51,480円 (税込)。
「DJI RS 3 Mini」は電動ジンバル「Ronin」シリーズの最新モデル。2022年6月に発売された「DJI RS 3」「DJI RS 3 Pro」をベースに、ミラーレスカメラ向けに小型軽量化されている。
最大積載量を見ると、「DJI RS 3」が3kg、「DJI RS 3 Pro」が4.5kgなのに対して、「DJI RS 3 Mini」は2kgとなっている。本体の重量を縦向き撮影時で比較すると、「DJI RS 3 Mini」は795gで、「DJI RS 3」に対して約40％、「DJI RS 3 Pro」に対しては約50％も軽量化されている。
プロ向けの業務用カメラスタビライザーの「Ronin」シリーズとして設計されており、電動ジンバルには強力なモーターを採用。ズームレンズ使用時にズームしても安定した映像を撮影でき、ジンバルのバランス調整を繰り返し行う必要はない。
最上位モデル「DJI RS 3 Pro」で確立されたDJI独自の第3世代安定化アルゴリズムが本製品にも採用されており、走りながらの撮影、ローアングル撮影、ペンライトモード (ジンバルを前方に差し出した状態) での撮影でもブレのない安定した映像が得られる。
ハイアングルとローアングルの切り替えもスムーズで、自由なカメラポジション、カメラアングルでの撮影が可能。また、カメラを360°回転させながら撮影を行う「3Dロール360」にも対応する。
新設計の2層式クイックリリースプレートは、追加アクセサリーを使わずにカメラを縦向きに取り付けることが可能で、縦位置動画の撮影に対応する。この際、ジンバルの回転角に制限がなく、簡単にSNS向けのショートビデオを撮影できる。
操作部には1.4インチのタッチパネル式フルカラー液晶画面を搭載。3種類のフォローモードの切り替えを行うMボタン、カメラと連動してフォーカス調整を行うフロントダイヤルを持ち、片手でジンバル操作とカメラ操作が可能となっている。
主要メーカーのミラーレスカメラとBluetooth接続が可能で、対応する機種ではジンバル本体の録画ボタンで動画・写真の撮影操作を直接行える。さらに、ソニーの対応パワーズームレンズを使用する場合、本製品のフロントダイヤルでレンズの光学ズーム、デジタルズームを操作できる。
「DJI RS 3 Mini」のバッテリーはハンドルに内蔵されており、最大10時間の駆動が可能。本体のUSB Type-C端子から充電を行い、約2時間半 (10W充電器使用時) で充電が完了する。モバイルバッテリーを接続し、充電しながらジンバルを使用することもできる。
「Ronin」シリーズ用のスマートフォン用アプリ「DJI Ronin」を使うことで、「DJI RS 3 Mini」の設定・操作が可能。「タイムラプス」「トラッキング」「パノラマ」の3種類の動画機能に対応する。アプリにはiOS用とAndroid用があり、DJI公式サイトから入手できる。
DJI RS 3 Mini 主な仕様
サイズ 折りたたみ時 323×195×98mm (延長用グリップ/三脚を除く)、展開時 180×159×296mm (延長用グリップ/三脚を除く)
重量 縦向き撮影時 795g 、横向き撮影時 850g、延長用グリップ/三脚 約128g
積載量 (試験値) 0.4〜2kg
最大制御回転速度 360°/s (パン、チルト、ロール)
機械的可動範囲 パン軸 360°連続回転、ロール軸 −95°〜＋240°、チルト軸 −10°〜＋210°
ワイヤレス接続 Bluetooth 5.1
接続ポート USB-C 充電ポート、RSSカメラ制御ポート (USB-C)
アクセサリーポート 1/4-20取り付け穴、NATO拡張ポート
バッテリー リチウムイオン充電池 (内蔵式) 2,450mAh
連続動作時間 約10時間
保証 1年間 (オプションの保証プランで2年間)
付属品 RS Mini三脚、RS Miniクイックリリースプレート、ネジキット、USB-C充電ケーブル (40cm)、L型マルチカメラ制御ケーブル (USB-C、30cm)