学生たちが互いの写真を見せ合い、成果を発表し、交流を図ることを目的として2022年より開催しているCAPA CAMERA WEBオンライン写真展。第2回目のテーマはイルミネーション。2022年12月8日〜2023年1月31日の募集期間には95作品のご応募をいただきました。
毎回季節に合わせたテーマで作品を募集し、応募方法はデジタルデータのみ。機材はスマートフォンからフィルムカメラまで、制限はありません。
初回開催では、「夏を、味わう」をテーマに多くの作品をご応募いただき、盛り上がりを見せました。
今回は2名の選考員の方に、応募作品の中から優秀作品を選出していただきました。応募いただいた写真をプロフェッショナルの視点で講評していただくことで、新しい視点の獲得やより多くの人に見てもらえるきっかけになればと思います。
今回のオンライン写真展でも、「選出された作品だけを掲載」するのではなく、「応募いただいた全ての写真を掲載」をご紹介します。
優秀作品 選考員
■Dai
フォトグラファー。都市夜景やストリートスナップ、風景などを中心に撮影。青色を基調とした独自の世界観の作品をSNSで発信している。
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■菅原隆治
1966年、東京都生まれ。1988年より学習研究社発行のカメラ&写真情報誌『CAPA』編集に携わる。CAPA誌のほかカメラ関連ムックや書籍の編集、撮影セミナー・イベントを企画開催。1995年より風景写真雑誌『四季の写真』の編集を手がけ、2002年に編集長。2005年『CAPA』副編集長を経て2012年4月より現職。
特別審査員賞
片岡龍之介 「光の街」
人々が明かりに集まり、賑わっているその場所の空気感と人・イルミネーション・建物・観覧車のスケール感がうまく表現されているなと感じました。また、青色のライティングで単調な写真になってしまうところを観覧車の赤色がワンポイントで入っていることで、全体的にバランスの取れた写真になっています。【Dai】
CAPA CAMERA WEB賞
大下賢実 「好きって言って」
素敵な作品です。二人はシルエットのようでいて、よく見ると表情がわかります。ほほ笑んで、見つめ合っていますね。背景のきらびやかさが、二人の未来を祝福しているようです。写真はその場その時の瞬間を切り取りますが、写した前後を想像する楽しさもあります。この二人、果たしてこの後どうなったのでしょう?【菅原】
優秀賞
渡邊凪 「紫」
ライトアップされた鉄橋の青紫と、屋形船のオレンジがうまく対比されています。水面の映り込みまで考えたフレーミングはお見事。さざ波が色の反射を複雑な模様に変化させ、動きを感じさせます。【菅原】
中畔秀 「構造の変化」
アイデア賞です! キューブに載せた透明な球体が、周りの光を閉じ込めているよう。そこに焦点を合わせたことで、風景が美しいボケとなって周囲を飾ってくれました。そしてこの作品のうまさは、グラウンドベースのローアングルで撮影していること。濡れた地面が上下のシンメトリーとなって、さらに彩りが増幅しています。【菅原】
山田春希 「愛を届けて」
ビビッドなハートのインパクトがまずこの作品の強さ。それだけではなく、サンタの人形やサンタが届けたであろうプレゼントの箱が、うまい配置に収まっています。オレンジ、グリーン、そして白い丸ボケが華やかさを添えていますね。ボケと実体の組み合わせ方に、作者の豊かな感性を感じます。【菅原】
中込拓音 「わたしたちのクリスマス」
イルミネーションの明かりがきれいににじんで、優しい雰囲気と温かさを感じる素敵な1枚になっています。また、車にイルミネーションが反射して艶感が出ているのもとてもよかったです。【Dai】
松永聖生 「別世界へ」
渡辺未来 「夜の美しい光」
芦田竜馬 「毎年恒例広島ドリミネーション」
黒石暖人 「光の桜」
岡部桜雅 「ソラマチのイルミネーション」
中川マキ 「陽が沈んだ村」
丸田悠平 「バイト先の小さな幸せ」
三好穂香 「藤の花」
片岡飛雄 「花の煌めき」
島村涼太 「夜光桜」
大類花歩 「青春じゃない。青冬だ!」
阿部心咲 「ヒカリへの背中」
長澤貴斗 「光り輝くフジ」
白鳥飛雄馬 「画面越しに、切り取るセカイ。」