ニコンは、Zシリーズ用の交換レンズ「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」を2023年5月19日に発売する。価格はオープン。参考価格は53,900円 (税込)。
「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」は、DXフォーマット (APS-Cサイズ) 用のZマウント用レンズ。焦点距離は12〜28mmの2.3倍ズームで、DXフォーマット使用時には35mm判換算18〜42mm相当の超広角域から標準域をカバーする超広角ズームレンズとなる。質量は約205gと軽量で、VR (手ブレ補正機能) を内蔵していることから、自撮りやVlog撮影にも活用できる。
■全長・重心の位置が変化しない光学設計
レンズ構成は11群12枚。EDレンズ1枚と非球面レンズ1枚を使用する。最短撮影距離はズーム全域で0.19mと短く、高い近接撮影能力 (最大撮影倍率は0.21倍) を持つ。IF (インターナルフォーカス) 方式によるピント合わせが行われ、フォーカスブリージングの低減も図られている。さらに、ズーミングに伴う全長の変化がない構造により、撮影時に重心の移動が起きない。
■動画撮影に強いパワーズーム
ズーム操作は、NIKKOR Zレンズ初となるリニア駆動のパワーズーム方式を採用。ズーム速度は11段階選べ、特に動画撮影時にその威力を発揮する。パワーズームはレンズのズームリングでの操作のほか、対応するミラーレスカメラ「Z 30」「Z fc」のカスタムボタン、別売のリモコン「ML-L7」からも操作できる。
ズームリングのボディ寄りにあるコントロールリングは、フォーカシング、絞り値、露出補正、ISO感度の機能をカメラから割り当てることができ、目的に応じて使い分けることが可能。絞りユニットには電磁絞り機構を採用し、連続撮影時でも安定した露出制御が行われる。
■4.5段分の手ブレ補正機能
本製品はレンズシフト方式の手ブレ補正 (VR) 機構により、4.5段分の手ブレ補正効果が得られる。光量が少なく、シャッター速度が低下するシーンでもブレを気にせず撮影できる。また、VRは標準の「NORMAL (ノーマル)」モードに加え、動きの変化が激しい被写体に対応する「SPORT (スポーツ)」モードを選ぶこともでき、移動撮影の際にも手ブレ補正効果が得られる。
■防塵・防滴に配慮した設計
小型軽量のスッキリとしたデザインは、ニコンZシリーズの「Z 30」や「Z fc」にフィット。ホコリや水滴の浸入を防ぐシーリングを施した防塵・防滴に配慮した設計となっており、アウトドアでも安心して使うことができる。なお、専用の花型レンズフード「HB-112」は別売 (希望小売価格は税込5,500円) となっている。
NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR 主な仕様
対応マウント ニコンZマウント
焦点距離 12〜28mm
レンズ構成 11群12枚 (EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚)
画角 99°〜53° (撮像範囲DX)
開放絞り F3.5〜5.6
最小絞り F16〜25
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.19m (ズーム全域)
最大撮影倍率 0.21倍
フィルター径 67mm
最大径×長さ 約φ72×63.5mm
質量 約205g
付属品 レンズキャップ LC-67B、裏ぶた LF-N1