キヤノンは、エントリーユーザー向けのEOS Rシリーズとして「EOS R100」を2023年6月下旬に発売する。価格はオープン。参考価格はボディが82,500円 (税込)。レンズキットは2種類用意され、「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」を含むレンズキットが97,900円、「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」と「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」を含むダブルズームキットが127,600円 (いずれも税込)。
「EOS R100」は、EOS Rシリーズ最小・最軽量のボディを持つエントリーモデル。ボディ形状とサイズは「EOS R50」に準じるが、APS-CサイズCMOSセンサーと画像処理エンジンを「EOS Kiss M2」と同等のものとすることで、ボディのみで8万円台、標準ズームレンズ付きのキットでも10万円を切るロープライスを実現している。
■有効約2410万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー
搭載されるAPS-CサイズCMOSセンサーは、「EOS Kiss M2」で実績のある有効約2410万画素のものを採用。画像処理エンジンも「DIGIC 8」としている。常用感度の最高はISO12800で、拡張感度ではISO25600相当まで上げることができる。
■瞳検出対応AFとサーボAF
「デュアルピクセルCMOS AF」により、広いエリアで素早いピント合わせが可能。遠くの人物の瞳もキャッチする瞳検出に対応し、動き回る人物を追従するサーボAF、動画撮影時にも使用できる。連写性能は、ワンショットAF時に最高約6.5コマ/秒、サーボAF時に最高約3.5コマ/秒となっている。
■簡単操作を目指した操作系
ファインダーは約256万ドットの有機ELパネルを使用した高精細な電子ビューファインダーを搭載。背面には3型・約104万ドットの液晶モニターを設けているが、「EOS R50」や「EOS R10」のようなバリアングル機構はなく、固定式。タッチパネル機能も省略されている。
撮影時には、初心者にも機能を使いこなせるように各モードのビジュアルガイドが表示される。撮りたいシーンを選ぶだけで自動的にカメラ設定が行われる「スペシャルシーンモード (SCN)」、スマートフォンのカメラアプリのような特殊効果を加えられる「クリエイティブフィルター」も従来のエントリー機同様に採用されている。
■4K動画やタイムラプス動画に対応
最高4K/24pでの高精細映像の撮影が可能。撮影後には4K動画から約830万画素の静止画を切り出す機能も持つ。4K画質でのタイムラプス動画やフルHDでの4倍スローモーション動画 (120pで撮影) の撮影も楽しめる。
動画撮影時には電子ISを使用でき、レンズに手ブレ補正機構がない場合でも、手ブレ補正効果が得られる。さらに、IS付きレンズと組み合わせることで、レンズ内ISと動画電子ISを協調制御し、ブレをより効果的に抑えることができる。
EOS R100・RF-S18-45 IS STM レンズキット
標準ズームレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」が付属する。
EOS R100・ダブルズームキット
標準ズームレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」と望遠ズームレンズ「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」が付属する。
Canon EOS R100 主な仕様
有効画素数 約2410万画素
撮像素子 APS-CサイズCMOSセンサー
マウント キヤノンRFマウント
ISO感度 常用 ISO 100〜12800、拡張 ISO 25600相当
シャッター速度 1/4000〜30秒
ファインダー 0.39倍 約236万ドット OLED電子ビューファインダー
画像モニター 3.0型 約104万ドット TFTカラー液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-I対応)
幅×高さ×奥行 116.3×85.5×68.8mm
質量 約309g (本体のみ) / 約356g (バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 バッテリーチャージャー LC-E17、バッテリーパック LP-E17、ネックストラップ EM-200DB