馬場裕さんの写真集『マナティとぼく −Life with Manatees−』が発売された。
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マナティの名は聞いたことがあっても、実際にどんな生き物なのか知らない人もいるだろう。本書を読むと、彼らはとても魅力的で、一気にファンになる。
好奇心旺盛で遊び好き。人間を仲間だと思い、邪心なく近寄ってくる。馬場さんの手を握ったマナティが、そのまま眠ってしまうこともあったそうだ。
写真からは他者を穏やかに包み込む彼らの心が伝わってくる。部屋に飾っておきたい、そう思わせる一書だ。
馬場 裕『マナティとぼく −Life with Manatees−』
体裁 195×220mm・96ページ
価格 2,640円(税込)
発売日 2023年4月28日
発行 青菁社
馬場 裕 (Hiroshi Baba)
1955年、大阪府生まれ。法政大学卒業と同時に日本写真学園に入学。卒業後、1980年広告関係の会社に入社。以来20年以上、社内カメラマンとして広告写真を中心に撮影。2001年からフリーのコマーシャルフォトグラファーとして活躍。1989年から水中写真を始め、1994年にメキシコでアシカを撮影したのをきっかけに水棲哺乳類に魅せられ、1995年1月から2014年12月まで毎冬、亡くなるまでフロリダマナティを撮影し続けた。
〈文〉市井康延