諸河久さんの写真と文章で編んだ『モノクロームで綴る昭和の鉄道風景』が発売された。
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諸河さんは1960年代初めの高校生のころから鉄道写真を撮り始めた。通学の足だった都電が興味のきっかけだという。松本、金沢、神戸など各地の路面電車を撮影し、大学では鉄道研究会に入って全国の蒸気機関車の姿を収めた。
街の中を車と並走して走る路面電車は街の様子も収められ、味わい深く、貴重な歴史的資料でもある。地方鉄道では津軽鉄道や、屋根にパンタグラフを載せた江ノ電など懐かしい光景が蘇る。マミヤC33やハッセルブラッドなど撮影機材にまつわるコラムも掲載。
諸河 久『モノクロームで綴る昭和の鉄道風景』
体裁 B6判・144ページ
価格 2,640円(税込)
発売日 2023年5月15日
発行 イカロス出版
諸河 久 (Hisashi Morokawa)
1947年、東京生まれ。日本大学経済学部、東京写真専門学院 (現・東京ビジュアルアーツ) 卒業。鉄道雑誌『鉄道ファン』のスタッフを経て、フリーカメラマンに。諸河久フォト・オフィス主宰。「鉄道ファン / CANON鉄道写真コンクール」「2021年 小田急ロマンスカーカレンダー」などの審査員を歴任。『オリエントエクスプレス』(保育社)、『都電の消えた街』(大正出版)、『純天然色のタイムマシーン』(ネコ・パブリッシング)、『モノクロームの私鉄原風景』(交通新聞社)、『モノクロームの私鉄』『モノクロームの軽便鉄道』『モノクロームの路面電車』(いずれもイカロス出版) など著書多数。公益社団法人 日本写真家協会会員。
〈文〉市井康延