タムロンは、フルサイズミラーレスカメラ対応のソニーEマウント用大口径望遠ズームレンズ「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」(Model A065) の開発を進めていることを2023年8月9日に発表した。発売は2023年秋頃を予定している。
「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」は、2020年5月14日に発売された「70-180mm F/2.8 Di III VXD」(Model A056) の光学系を一新、さらに手ブレ補正機構VCを搭載した第2世代の大口径望遠ズームレンズ。クラス最小・最軽量の機動力を維持しつつ、より安定した撮影が可能となる。
従来モデルの「70-180mm F/2.8 Di III VXD」から進化したポイントは以下の5つ。
- 手ブレ補正機構VC (Vibration Compensation) を搭載
- 光学設計を一新し、光学性能を向上
- 最短撮影距離は広角端0.3m、望遠端0.85m、全域でAFが使用可能
- 操作性や耐擦傷性を考慮した新しいデザインを採用
- ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」に対応
「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」は、光学系の変更とVCの搭載に伴い、全長は「70-180mm F/2.8 Di III VXD」の149mmから156.5mmへと伸び、質量は810gから855gへと若干重くなるようだ。外観はズームリングとフォーカスリングの間にくびれがあり、そこにスイッチ類が設けられることが写真からうかがえる。フィルター径は変わらず67mmで、簡易防滴構造や防汚コートも引き継がれる。
高速・高精度AFを可能にするVXD (リニアモーターフォーカス機構) を引き続き搭載し、ソニー製カメラに搭載されている「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」などの各種AF機能をサポートする。また、動体追従性も大幅に向上しているという。
さらに、ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」に対応することで、レンズ機能のカスタマイズ、ファームウェアのアップデートを行なえるようになると考えられる。