岩合光昭さんのフォトエッセイ『ネコの名は…… スペシャルゲスト』が発売された。
本書のタイトル写真は、ジャマイカのブルーマウンテン山脈の中腹にあるコーヒー農園で会った猫から引いた。摘みたてのコーヒー豆の中でくつろぐその一枚に、そうしたエピソードが添えられる。初出は『週刊朝日』の連載「今週の猫」で、国内外で岩合さんが知己を得た猫たちを紹介するものだ。
沖縄の伊平屋島には「なんくる」と「ないさ」と命名された猫がいて、都下の昭島市ではスーパーカーと保護猫24匹と暮らす人がいる。猫を通して、さまざまな人の暮らしが見えてくる。
岩合光昭『ネコの名は…… スペシャルゲスト』
体裁 B5判変型・128ページ
価格 1,870円(税込)
発売日 2023年7月7日
発行 朝日新聞出版
岩合光昭 (Mitsuaki Iwago)
1950年、東京生まれ。動物写真のパイオニア的存在である父・岩合徳光の助手としてガラパゴス諸島を訪れたことがきっかけとなり、動物写真家を志す。世界各地の野生動物のみならず、ネコやイヌなどの身近な動物まで幅広い被写体を追い続けている。1982年から1984年までタンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。そのときの作品をまとめた写真集『おきて』は英語版が15万部を超えるなど世界中でベストセラーとなった。日本人として初めて『ナショナルジオグラフィック』誌の表紙を2度飾る。2012年、NHK BSプレミアムで『岩合光昭の世界ネコ歩き』がスタート。映画「ねことじいちゃん」(2019年)、「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」(2021年) で監督をつとめる。
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〈文〉市井康延