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手ブレ補正4.5段の超望遠ズームレンズ「タムロン SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2」

タムロンが、フルサイズ一眼レフ対応の超望遠ズームレンズ「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2」を2016年9月23日に発売する。価格は160,000円 (税別)。

タムロン SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2
ニコンFマウント用

 

2013年12月に発売されたフルサイズ対応の超望遠ズームレンズ「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD」(Model A011) の性能を大幅に向上させた後継機種。AF速度向上と手ブレ補正4.5段を実現している。G2は「Generation 2」を意味する。対応する1.4倍と2倍のテレコンバーターも発売。

タムロン SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2
キヤノンEFマウント用

 

対応マウントはキヤノンEFマウント、ニコンFマウント。ソニーAマウント用も順次発売予定。なお、ソニーAマウント用はソニー製デジタル一眼レフカメラがボディ内に手ブレ補正機能を搭載しているため、手ブレ補正機構「VC」を搭載しない。ソニー用の製品名はVC表記のない「SP150-600mm F/5-6.3 Di USD G2」となる。

■光学設計を改良

従来機種 (Model A011) の光学設計と製造技術全般を改良。解像性能とコントラスト性能が向上し、ズーム全域においてシャープでクリアな描写を実現。レンズ構成は13群21枚。LD (Low Dispersion=異常低分散) レンズ3枚を使用し、軸上色収差、倍率色収差を徹底的に排除している。また、優れた反射防止性能を発揮するタムロン独自のeBANDコーティングを採用し、ゴーストやフレアを効果的に低減する。

■AF速度を向上

リング型超音波モーター USD (Ultrasonic Silent Drive) を搭載。従来機種の制御回路やAFアルゴリズムを改善し、AF速度、ローコントラスト時のレスポンス、高速で動く被写体への追従など、AF機能を向上させた。フルタイムマニュアル機構も搭載。

■手ブレ補正効果4.5段を実現、3つのモードスイッチ搭載

手ブレ補正機構 VC (Vibration Compensation) を一新し、CIPA規格準拠で4.5段分の手ブレ補正効果を実現 (VC MODE3使用時)。さらに、流し撮り専用モードを含む3つの補正モードを切り替えるスイッチを新搭載。

MODE 1
ファインダー像の安定と補正効果のバランスがとれた、基本となるモード。

MODE 2
流し撮り専用のモード。

MODE 3
補正効果を優先したモードで、シャッターが切れる瞬間のみ補正。

■フレックスズームロック機構

ズームリングを前後にスライドさせることにより、任意のズームポジションで瞬時にズームリングのロックと解除ができる「フレックスズームロック機構」を新開発。撮影時の自重によるレンズ鏡筒の不用意な動きを防ぐ。従来のズームロックスイッチも搭載する。

■その他の機能

レンズ内部に水滴が浸入することを防ぐ簡易防滴構造。最前面のレンズには撥水性・撥油性にすぐれたフッ素化合物による防汚コートを採用。三脚座は安定性に富み、アルカスイス互換のクイックシュー対応。レンズの外観をSPシリーズと共通の高級感あるデザインに一新した。さまざまなカスタマイズをユーザー自身で行うことのできる別売アクセサリー「TAMRON TAP-in Console」(タップ・イン・コンソール) に対応する。

タムロン SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 主な仕様

モデル名 Model A022
マウント キヤノンEF、ニコンF
焦点距離 150〜600mm (APS-Cデジタル一眼レフカメラ装着時 233〜930mm相当)
レンズ構成 13群21枚
画角 (対角) 16°25’〜4°8′ (35mmフルサイズ一眼レフカメラ装着時)、10°38’〜2°40′ (APS-Cデジタル一眼レフカメラ装着時)
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
開放絞り F5〜6.3
最小絞り F32〜40
最短撮影距離 2.2m
最大撮影倍率 1:3.9
手ブレ補正効果 4.5段 (CIPA規格準拠 / VC MODE3使用時)
フィルター径 φ95mm
サイズ (最大径×全長) φ108.4×260.2mm (キヤノン用)、φ108.4×257.7mm (ニコン用)
質量 2010g (キヤノン用)、1990g (ニコン用)
付属品 丸型フード、レンズキャップ、レンズケース