タムロンは、フルサイズミラーレスカメラ対応のソニーEマウント用大口径望遠ズームレンズ「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」(Model A065) を2023年10月12日に発売する。希望小売価格は195,800円 (税込)。
「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」は、現行の「70-180mm F/2.8 Di III VXD」(Model A056) の光学系を一新し、新たに手ブレ補正機構VCを搭載した第2世代の大口径望遠ズームレンズ。クラス最小・最軽量の機動力を維持しつつ、より安定した撮影が可能となる。
■VCを搭載しながらクラス最小・最軽量を実現
全長可変式ズーム機構を採用することで、開放絞り値F2.8通し、かつ手ブレ補正機構VCを搭載しながら、小型・軽量ボディを維持。前モデルから全長は7.5mm伸び、質量は45gほど増えて855gとなっているが、フィルター径67mmは維持され、VC搭載モデルとしてはクラス最小・最軽量※を実現している。
※手ブレ補正機構搭載フルサイズミラーレス用大口径F2.8望遠ズームレンズにおいて。2023年8月現在、タムロン調べ。
鏡筒には快適な撮影をサポートする簡易防滴構造を採用。最前面のレンズに撥水性・撥油性に優れた防汚コートが施され、汚れが付着した際に簡単に拭き取ることができる。
■光学設計を一新して高い解像性能を発揮
レンズ構成は前モデルとは異なる設計の15群20枚。特殊硝材のXLDレンズ1枚、複合非球面レンズ1枚、LDレンズ3枚、GM (ガラスモールド非球面) レンズ2枚を用いて、色収差をはじめとする諸収差を効率よく抑え、ズーム全域において高い解像性能を発揮する。また、BBAR-G2コーティングの採用で、ゴーストやフレアの発生を抑え、逆光でも被写体のディテールをしっかりと再現する。
■高速・高精度AFのVXDを引き続き採用
AF駆動には、引き続きリニアモーターフォーカス機構VXDを搭載。従来の駆動方式に比べてAF駆動時の振動が発生しにくく、モーター音が静かなため、静粛性が求められる環境下での撮影、および動画撮影に適している。
本製品は、ソニー製カメラに搭載されている「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」など各種カメラのAF機能に対応する。
■手ブレ補正機構VC搭載
タムロン独自の手ブレ補正機構VCを搭載。望遠域や動体、近接撮影時に発生しやすい手ブレを効果的に抑制し、安定した撮影を可能にする。さらに、焦点距離100mm以下ではAIテクノロジーを活用することで、動画に配慮した補正効果が得られる。
■広角端の最短撮影距離を0.3mまで短縮
光学設計の最適化により、広角端の最短撮影距離を前モデル (70-180mm F/2.8 Di III VXD) の0.85mから0.3mに短縮することに成功した。最大撮影倍率も1：2.6と優れており、被写体との距離を詰めた撮影が楽しめる。
■高い利便性・操作性を実現したデザイン
操作性や耐擦傷性を考慮した新しいデザインを採用。前モデルにはなかったフォーカスセットボタン、カスタムスイッチを搭載し、撮影時の操作性を高めた。
最新の同社製レンズと同じく、ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」に対応し、レンズ機能のカスタマイズ、ファームウェアのアップデートを行なえる。
TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2 主な仕様
対応マウント ソニーEマウント
焦点距離 70-180mm
レンズ構成 15群20枚 (XLDレンズ1枚、複合非球面レンズ1枚、LDレンズ3枚、GMレンズ2枚)
画角 34°21′-13°42′
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.3m (ワイド端)、0.85m (テレ端)
最大撮影倍率 1：2.6 (ワイド端)、1:4.7 (テレ端)
フィルター径 67mm
最大径×長さ φ83×156.5mm
質量 855g
付属品 花型フード、レンズキャップ