ニコンは、Zシリーズ用の中望遠レンズ「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」を2023年10月13日に発売する。価格はオープン。参考価格は399,300円 (税込)。
「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」は、フルサイズ (FXフォーマット) 用のZマウントレンズ。「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」に続く、固有名詞を冠した2本目のレンズとなる。「Plena (プレナ)」は、空間が満たされているという意味を持つラテン語、「Plenum」に由来しており、満潮時の海の輝きや人の心が満たされている様子を想起させる。画面全域でボケの形状と質にこだわり抜いたニコンの至高のレンズだという。
■絞り開放から円形度の高い玉ボケ
レンズ構成は14群16枚。EDレンズ4枚とSRレンズ1枚、非球面レンズ1枚を使用する。開放絞り値はF1.8で、135mm望遠レンズならではの高い圧縮効果と大きなボケを生かした撮影を楽しめる。豊富な周辺光量が得られる設計により、画面のすみずみまで均一な明るさが確保され、透明感のある優れた描写性能を実現している。
この高度なレンズ設計により、口径食を極限まで低減し、絞り開放F1.8の画面周辺まで円形度の高いボケ形状を実現。SRレンズとEDレンズを採用することにより、ボケのエッジ部の色付きを抑制し、大きく柔らかなボケ味が得られる。
■ニコン独自の2つのコーティング
ゴーストやフレア対策のために、NIKKOR史上最高の反射防止効果が得られる「メソアモルファコート」を採用。併せて「アルネオコート」を施すことで、逆光下でもクリアな描写となる。また、付属の円形レンズフードは長さがあり、高い遮光性能が期待できる。
■複数のSTMを搭載したAF
複数のSTM (ステッピングモーター) の連携で、複数の光学系を高い精度で制御するマルチフォーカス方式を採用し、高速かつ高精度なAFを実現。静音性も高い。レンズ側面と上面の2か所に設けられた「L-Fnボタン」は、機能割り当てに対応する。本製品はフォーカスブリージングも抑えられ、動画撮影にも安心して使用できる。
■S-Lineにふさわしい高い操作性と高級感ある外装
NIKKORレンズのS-Lineににふさわしい光学性能を持つ「Plena」は、高級感のある外装も持つ。金属部材を随所に使用し、鏡筒には「Plena」のロゴデザインを刻印し、プレミアム感のあるデザインとなっている。さらに、鏡筒の各部にシーリングを施し、高い防塵・防滴性能を持つ。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 主な仕様
対応マウント ニコンZマウント
焦点距離 135mm
レンズ構成 14群16枚 (EDレンズ4枚、SRレンズ1枚、非球面レンズ1枚)
画角 18°10′ (撮像範囲 FX)、12° (撮像範囲 DX)
開放絞り F1.8
最小絞り F16
絞り羽根枚数 11枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.82m
最大撮影倍率 0.2倍
フィルター径 82mm
最大径×長さ 約φ98×139.5mm
質量 約995g
付属品 レンズフード HB-108、レンズキャップ LC-82B、裏ぶた LF-N1、レンズケース CL-C2