個性的なデザインのフィルムカメラやレンズ、独特な描写ができるオリジナルフィルムで知られるLomography (ロモグラフィー)。2023年10月18日に、一部の中判フィルム (120フィルム) が10~30%値下げされました。
中判フィルムは幅が6cmあり、35mmフィルムよりずっと広い画面サイズになるため、階調が豊かで粒子感の少ないきれいな写真が撮れます。また、カメラによって正方形からパノラマまでさまざまフォーマットがあるのも特徴の1つです。ただし、フィルムの大きさに伴ってカメラも大きくなるほか、フィルムの扱いも独特。フィルムカメラ全盛の時代でも、プロ御用達といった印象でした。
ロモグラフィーは、フィルムや中古カメラの価格上昇によりユーザーの減少が続く中判フィルムを “絶滅危惧種” に指定し、今後も存続させ、再び活性化させるためのプロジェクトを行なっています。今回の価格改定も、その一環。中判フィルムの “玄人向け” というイメージを払拭し、35mmフィルムのように誰でも手軽に楽しんでほしいという思いから、一部値下げに至ったとのことです。
新価格 (いずれも税込)
- Color Negative 120 ISO 100 3本パック 4,080円 → 3,280円
- Color Negative 120 ISO 400 3本パック 4,380円 → 3,480円
- Color Negative 120 ISO 800 3本パック 4,980円 → 3,780円
- Redscale XR 120 ISO 50-200 3本パック 3,980円 → 3,480円
- 2021 LomoChrome Metropolis 120 ISO 100-400 1,680円 → 1,480円
- 2021 LomoChrome Purple Pétillant 120 ISO 100–400 1,598円 → 1,480円
- Potsdam Kino 120 ISO 100 1,180円 → 780円
値下げされたのは、カラーネガフィルム6種とモノクロネガフィルム1種。カラーネガフィルムの現像は、写真店に一般的な「C-41現像」または「CN-16現像」を依頼すればOKです。モノクロネガフィルムは、写真店でモノクロ現像もできますが、自家現像に挑戦してみるのもいいですね。
近年、フィルムの生産終了や値上げのニュースが続いていた中、久しぶりに届いた朗報。これを機に、かつてフィルムカメラに慣れ親しんだ世代も、アナログな操作や温かみのある写りに新鮮さを感じる若い世代も、気軽に中判撮影にチャレンジしてみては? いずれも、ロモグラフィー直営店とオンラインショップ、Amazonで購入できます。