日本カメラ博物館は、特別展「日本の歴史的カメラ120年 技術発展がもたらしたもの」を開く。会期は2023年10月24日から2024年3月10日。
日本カメラ博物館を運営する日本カメラ財団は、1969年から「日本の歴史的カメラ」を選定してきた。その数は898点に上り、同館ではその多くの実機を所蔵する。本展は実際のカメラ約700点を見せながら、日本のカメラにおける技術発展史を紹介していく。
一般にはあまり知られていない「ズノー」や「東芝アレグレット」は世界初の試みがなされ、技術史的には重要なカメラだ。そうした知られざる名機や、誰もが知る大人気モデルも数多く登場する。
主な展示予定品
■チェリー手提暗函 (レプリカ) 1903 (明治36) 年
名刺判乾板使用のボックスカメラ
■ミニマムアイデア 1911 (明治44) 年
名刺判乾板使用のクラップカメラ
■セクレット 1923 (大正12) 年
スイート判乾板使用の単眼鏡型カメラ
■ハンザキヤノン 1935 (昭和10) 年
35mmフィルム使用のフォーカルプレンシャッター式カメラ
■ニコンカメラ (I型) 1948 (昭和23) 年
1軸式シャッターダイヤル式フォーカルプレンシャッターカメラ
■アサヒフレックス (I) 1952 (昭和27) 年
35mmフォーカルプレンシャッター式一眼レフカメラ
■トプコン REスーパー 1963 (昭和38) 年
CdS露出計内蔵のTTL一眼レフカメラ
■コニカ C35AF 1977 (昭和52) 年
初の自動焦点 (AF) カメラ
■ミノルタ α7000 1984 (昭和59) 年
交換レンズのAFモーターをボディ側にもつ一眼レフカメラ
■カシオ QV-10 1995 (平成7) 年
ファインダー兼用の液晶モニター内蔵デジタルカメラ
■パナソニック LUMIX G1 2008 (平成20) 年
初のミラーレスカメラ
■シグマ fp 2019 (令和元) 年
最小・最軽量の35mm判フルサイズミラーレスカメラ
■OM SYSTEM OM-1 2022 (令和4) 年
マイクロフォーサーズで裏面照射積層型撮像素子搭載
日本カメラ博物館 特別展「日本の歴史的カメラ120年 技術発展がもたらしたもの」
会期 2023年10月24日 (火) ~2024年3月10日 (日)
会場 日本カメラ博物館
住所 東京都千代田区一番町25 JCIIビル地下1階
時間 10:00〜17:00
休館日 月曜 (祝日の場合は翌日休館)、12月28日〜1月4日
入館料 一般300円、中学生以下無料
問い合わせ 日本カメラ博物館 (TEL 03-3263-7110)
講演会『シリアルナンバー100001の「コンタックスAX」 京セラコンタックスAXが残したもの』
日時 2023年11月25日 (土) 13:00~15:00
会場 JCIIビル 6階会議室
講師 市川泰憲 (歴史的カメラ審査委員、元『写真工業』編集長)
定員 先着100名 (座席指定なし)
受講料 300円 (学生・友の会会員無料)
申し込み 日本カメラ博物館にて直接または電話 (TEL 03-3263-7110) で
〈文〉市井康延