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がんの宣告を受けた写真家が“ふつうの日常”を写真と言葉で綴る『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』

幡野広志さんのフォトエッセイ『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』が発売された。

幡野広志『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』

■収録内容 (タップ/クリックで拡大します)

 

写真家である幡野さんは長男を授かった翌年、多発性骨髄腫を発症した。遠からぬ死を宣告され、見える世界が大きく変わった。幡野さんが綴る言葉と写真は、自分がいなくなった後、子どもに残したいメッセージでもある。

本書では51のエッセイと写真を掲載し、巻末にはライターの古賀史健さんとの対談も収載する。本書について古賀さんは、「写真が生まれるまでのストーリーがエッセイで語られ、写真の読み方がわかる本」と評す。

幡野広志『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』

体裁 四六判・239ページ
価格 1,650円(税込)
発売日 2023年8月23日
発行 ポプラ社

 

幡野広志 (Hiroshi Hatano)

1983年、東京生まれ。写真家。2004年、日本写真芸術専門学校を中退。2010年から広告写真家に師事。2011年、独立し結婚する。2016年に長男が誕生。2017年、多発性骨髄腫を発病し、現在に至る。近年では、ワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」、ラジオ「写真家のひとりごと」(stand.fm) など、写真についての誤解を解き、写真のハードルを下げるための活動も精力的に実施している。著書に『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(PHP研究所)、『写真集』(ほぼ日)、『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』(ポプラ社)、『なんで僕に聞くんだろう。』『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。』『だいたい人間関係で悩まされる』(いずれも幻冬舎)、『ラブレター』(ネコノス) がある。
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〈文〉市井康延