ロア・インターナショナルは、FeiyuTech (フェイユーテック) のジンバル「SCORP 2」を2023年12月27日に発売した。「SCORP 2」単品の参考価格は59,900円 (税込)。
「SCORP 2」は、一眼レフカメラやミラーレスカメラ用のジンバル。最大ペイロードは2.5kgと大きく、本格的な撮影システムに対応する。世界初となるAIトラッキングモジュールを搭載し、ジェスチャーで被写体の追跡や撮影開始などの操作を行うことができる。
■世界初のAIトラッキングモジュール
本体にAIトラッキングモジュールを内蔵。ボタン操作をせずに、決められたジェスチャーによって被写体の追跡開始 / 終了、シャッター、撮影開始 / 終了、カスタムフレーミングなどを行える。
■スリングハンドルを搭載
前モデルの「SCORP 1」から引き続きスリングハンドルを搭載し、ローポジション / ローアングルの撮影に強い。両手で持つことができるダブルハンドル仕様で、通常撮影も安定して行うことができる。
また、2本の折りたたみ式エルロンブラケットで、三脚なしで自立する。
■1.3インチのタッチスクリーン
ハンドルの上部に1.3インチのタッチスクリーンを搭載。モーター出力、フォローモード / スピード、ジョイスティック設定、絞り値、ISO感度、シャッター速度、マジックホイール設定などをスクリーン上で操作する。
最新の手ブレ補正アルゴリズムを持ち、揺れや衝撃を抑え、滑らかな映像が得られる。
■高度な操作が可能なマジックホイール
グリップの前方に設けられたマジックホイールは、設定によりさまざまな機能の操作が可能。1つめは、3軸のコントロール。ホイールの回転とジンバルのモーターが連動。3軸すべての軸を任意で操作できるほか、自動で動かすことで滑らかなカメラワークを実現する。
2つめは、フォーカスの操作。ホイールでフォーカシングモーターを操作し、ピントの調節を行える。さらに、ホイールの操作はカスタマイズが可能で、ホイールの回転する重みを変更することもできる。
■機敏にカメラの向きを変える
被写体の急な動き、想定外の方向にカメラを素早く向けることも可能なフラッシュモードを搭載。ジンバルの3軸が手の動きに合わせて最速で動く。手ブレや衝撃を抑えつつ、被写体を逃さない。
■多彩な撮影を実現するモード
ジンバルの動きをコントロールする5種のフォローモードを搭載する。①パン＆チルトフォロー、②パンフォロー、③FPVモード (第1人称モード)、④フラッシュフォロー、⑤ロックモードを選択可能。
より高度な撮影をサポートする撮影モードとして、タイムラプス、ローテーション、ポートレート (縦位置) 撮影、パノラマ撮影が用意されている。
■13時間の長時間撮影が可能
グリップ内に2500mAhのバッテリーを内蔵。連続稼働時間は最大13時間となっている。USB Type-C接続による急速充電に対応し、約5分の充電で30分間使用できる。
FeiyuTech SCORP 2 コンプリートパック
「SCORP 2」基本セットに加え、専用ストレージバッグ、カーボンファイバー延長ロッド、ARRIロゼット拡張マウント、1/4インチネジ拡張モジュールが同梱される。参考価格は69,900円 (税込)。
FeiyuTech SCORP 2 主な仕様
積載重量 2.5kg
軸の可動範囲 チルト軸 320°、ロール軸 320°、パン軸 360° (制限なし)
操作可能範囲 チルト軸 ＋180°〜−51°、ロール軸 ＋36°〜−36°、パン軸 360° (制限なし)
フォローモード PF (パンフォロー)、PTF (パン＆チルトフォロー)、FPV (第1人称モード)、ロック、フラッシュ
バッテリー容量 2500mAh
電圧 6.8〜8.4V
連続使用時間 13時間 (理論値)
充電時間 1時間40分 (18W急速充電)
使用可能温度 −10〜45℃
対応アプリ Feiyu SCORP (スマートフォン用、Android＆iOS)
サイズ 展開時 152×306×250mm、収納時 71×259×257mm
重量 約1,070g