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“心に余白が生まれるものを提案していきたい” 写真と余白の店「ナダール 東京/世田谷」がオープン

東京・青山で約12年間運営してきたギャラリー「ナダール」が移転。2023年12月16日より世田谷で「ナダール 東京/世田谷」としてオープンした。

ナダール

「約10年後の建替え前提で入居した物件でした。23年の初めから移転作業を進めました」と代表の林和美さん。コロナ禍を経て、人が集まり、つながる大切さを実感したという。「新しい場所で目指したのは “写真と余白の店” です」

写真でも余白を効果的に写し込むと、心地よい余韻を感じ、想像力を広げてくれる。足を運んだ人が、日常とは違う時間を過ごせる空間を設える。「多少不便でも落ち着いた場所が良い。ここは窓から入る太陽の光が気持ちいいんです」

ナダール

ナダールではギャラリーのほか、写真教室やプリントの額装など加工サービスを行なう。訪れるお客さんの多数がフィルム写真を楽しむそうだ。「カメラの操作や撮影技法よりも、自分にとっての写真の楽しみ方を知りたいと思う人が以前より増えました」

そうした人たちは「映える」写真や「いいね!」をもらえる写真だけではなく、自分が納得できる写真を撮りたいと望む思いが強いという。

ギャラリーにはショップスペースも併設され、「忙しい毎日の中、心に “余白” が生まれるものを提案していきたい」と話す。2024年1月24日から2月4日は、つい撮ってしまうもの展「Myfavorite things」を開催する。

Nadar 東京/世田谷

住所 東京都世田谷区世田谷1-41-2 スカイコート第3 108
営業時間 11:00〜18:00 (展示最終日は16:00まで)
定休日 月曜・火曜
アクセス 東急世田谷線・上町駅から徒歩6分
TEL 03-5799-4303
URL https://g-nadar.net

〈文〉市井康延