セキドは、Hasselblad (ハッセルブラッド) の中判デジタルカメラ「907X & CFV 100C」を2024年1月24日に発売した。価格は1,254,000円 (税込)。
「907X & CFV 100C」は、中判ミラーレスカメラ「X2D 100C」と同じXCDレンズを使用する「907X」(カメラボディ) と、撮像素子や画像データ記録部を持つ「CFV 100C」の2つのモジュラーから構成される中判デジタルカメラ。
モジュラーの接続部は、ハッセルブラッドVシステムのカメラと互換性があり、標準となる「907X」+「CFV 100C」の組み合わせのほか、Vシステムのフィルムカメラ後部に「CFV 100C」を接続してデジタルカメラ化する、あるいはテクニカルカメラのフィルムバック部に「CFV 100C」を接続するなど、3通りの使い方ができる。
■超高画素の裏面照射型CMOSセンサー
本製品は43.8×32.9mmの広い撮像面を持つ約1億画素の裏面照射型 (BSI) CMOSセンサーを搭載。15ストップのダイナミックレンジを持ち、明暗のグラデーションをより詳細に捉えることができる。ISO感度はISO64〜25600。16ビットの色深度により、281兆色以上の色を表現できる。
■忠実かつ自然な色合いを実現
正確な色を細部まで滑らかな階調で表現する「ハッセルブラッド ナチュラルカラーソリューション (HNCS)」に対応。ハッセルブラッドVシステムの500シリーズや200シリーズなどのフィルムカメラに「CFV 100C」を装着して撮影した場合は、各フィルムカメラのレンズ独自の色合いを忠実に再現する。
■像面位相差AFに対応
AFはミラーレスカメラの「X2D 100C」と同様、像面位相差AF (PDAF) に対応して、素早くピントを合わせる。測距点は294点配置され、前モデル (907X & CFV II 50C) と比較して、AF速度が約300%速くなっている。また、顔認識機能も持ち、ポートレート撮影を快適に行える。
Hasselblad 907X & CFV 100C 主な仕様
有効画素数 約1億画素
撮像素子 裏面照射型 43.8×32.9mm CMOSセンサー
マウント ハッセルブラッドXマウント
ISO感度 ISO 64〜25600
シャッター速度 68分〜1/4000秒 (XCDレンズ使用時)
画像モニター 3.2インチ 236万ドット タッチパネル式TFT液晶、チルト式 (チルト角 40°、90°)
記録媒体 1TB SSD内藏、CFexpress Type Bカード (最大512GB対応)
電源 充電式リチウムイオンバッテリー
サイズ (幅×高さ×奥行) 907X 102×91×28mm、CFV 100C 91×92×61mm
重量 907X 160g、CFV 100C 460g (本体のみ)