アート集団「チームラボ」と森ビルが共同で手がける「森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス」が、2024年2月9日、東京・麻布台ヒルズにオープンした。
■境界のない映像作品にエプソンがプロジェクションパートナーとして協賛
麻布台ヒルズの「チームラボボーダレス」は、お台場から移転してオープンしたもので、境界のないアート群による「地図のないミュージアム」というコンセプトは変わっていない。会場全体では50以上の作品が展示されており、映像作品が部屋をまたいでボーダーレスに行き来する。
エプソンは、麻布台ヒルズの「チームラボボーダレス」でもプロジェクションパートナーとして協賛。ビジネスプロジェクターの高輝度モデル「EB-PU1007B」をメインとしたエプソン製プロジェクター約560台とエプソン製パソコン「Endeavor MR8400」など約540台が各所で稼働し、進化したチームラボボーダレスの幻想的な空間とアート作品をサポートしている。
猪子寿之チームラボ株式会社代表取締役 (写真左) と、鈴村文徳エプソン販売株式会社代表取締役社長 (写真右)。猪子代表は、黒の締まりが一番よかったのがエプソンの高輝度プロジェクターで、このプロジェクターがなければ実現できなかったとコメント。
お台場にもあった、滝が降りそそく岩。人がいるところを避けるように少しずつ流れが変わっていく。同じ映像には二度と出会えないというのが「チームラボボーダレス」の大きな特徴となっている。
新たに制作された新作も展示されている。こちらはミスト (霧状の水の幕) に投影された八咫烏 (ヤタガラス)。光で描かれた八咫烏は空間を飛び回り、違う部屋へと飛び出していく。
廊下には、鳥獣戯画を思わせる動物たちや、花の塊のような牛が行進していたりする。時間をおいて訪れると、まったく違った情景に出会うことになる。
触ることのできない空間に映し出された映像というのもあった。
作品はQRコードと連動しており、アプリで作品解説を見ることができる。
■花が咲き出すドリンクを楽しめるカフェ
会場内にあるカフェ「EN TEA HOUSE」では、水出し緑茶やラテなどのドリンクを楽しむことができる。「小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々」という作品と連動しており、茶碗の中に咲いた花が、茶碗を持ち上げると散ったり、茶碗の外へと広がっていく。花は茶碗の中の茶の量や位置によっても変化する。
「地図のないミュージアム」ということで、カフェを探そうと思うとなかなか見つけられないかもしれない。“境界なく連続する1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する” という気持ちで楽しむことがポイントだ。
■自分の描いた絵をオリジナルアイテムに
共同的な創造性 “共創” をコンセプトにした作品「スケッチオーシャン」では、来場者が紙に描いた魚たちが泳ぎ出す。
「スケッチオーシャン」で描いた作品は、「チームラボ スケッチファクトリー」で缶バッジやTシャツ、トートバッグなどのアイテムにして購入できる。「チームラボ スケッチファクトリー」は、「チームラボボーダレス」の外、麻布台ヒルズガーデンプラザA B1Fの駅前広場にある。
森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス
住所
東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1F
開館時間
10:00〜21:00 (入館は閉館1時間前まで)
休館日
第1・3火曜
アクセス
東京メトロ日比谷線・神谷町駅5番出口直結、東京メトロ南北線・六本木一丁目駅2番出口から徒歩4分
料金
大人 (18歳以上) 3,800円〜 (入場日により異なります)
中学生・高校生 (13〜17歳) 2,800円
子ども (4〜12歳) 1,500円
3歳以下無料
チケット購入
WEBサイトより
https://borderless.teamlab.art/jp/
〈撮影〉柴田 誠、中丸ひなこ