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LAOWA初のAFレンズ「10mm F2.8 ZERO-D FF」で撮ってみた【CP+2024】サイトロンジャパン

カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。

サイトロンジャパン

サイトロンジャパンブースでは、LAOWAブランドを立ち上げたVenus Optics社創立10周年を記念して開発された、LAOWA初のオートフォーカスレンズ「LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF」に人気が集中、そのほかにも参考出品のコンパクトなフルサイズ用 15mm F5、ハッセルブラッド用シフトレンズ、そしてオシャレな「やまねこ」カメラバッグ、天体グッズや国産の天体望遠鏡にも注目が集まっていた。

【CP+2024】サイトロンジャパン:

CP+初日に発表された「LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF」で撮ってみた

ブース内で一番注目されていたのがこちら、「LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF」。STMステッピングモーターを採用したAFモデル (ソニーFE、ニコンZマウントのみ) とMFモデル (キヤノンRF、Lマウント) の2種類、後日ソニーFE、ニコンZマウント用のMFモデルも発売されるそうだ。MFモデルには距離と被写界深度表示が刻印されている。発売日は2024年4月19日、市場予想価格は150,000円前後 (税込)。

【CP+2024】サイトロンジャパン:LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF
右がAFモデル、左がMFモデル

 

いわゆる出目金と呼ばれる大きな湾曲した前玉を持つ超広角レンズが多い中、このレンズの前玉は控えめで、なんと77mm径のフィルターも装着可能。

【CP+2024】サイトロンジャパン:LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF

 

このレンズの特徴は、なんといってもF2.8と明るく、ディストーションを極限まで補正したZERO-D設計という点だろう。パシフィコ横浜の天井はまっすぐな部分が少ないのでわかりにくいかもしれないが、フルサイズで10mmという焦点距離を考えれば驚異的なレベル。5枚の絞り羽根により発生する10本の光芒も魅力的。超広角レンズが活躍する風景や星景、室内撮影が存分に楽しめそう。

【CP+2024】サイトロンジャパン:LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF 作例
「LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF」で撮影

 

もう一つの特徴が12cmという最短撮影距離、本体が70.8mmでフランジバックが20mmくらいあるので、レンズ先端からだと3cmくらい。被写体にぶつかるんじゃないかと思うところまで近づいて撮影することができる。

【CP+2024】サイトロンジャパン:LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF 作例
「LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF」で撮影

[マウント] AFモデル : ソニーFE、ニコンZ MFモデル : キヤノンRF、L [焦点距離] 10mm [開放絞り] F2.8 [最小絞り] F22 [レンズ構成] 9群15枚 (非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚) [画角] 130.4° [絞り羽根枚数] 5枚 [最短撮影距離] 12cm [最大撮影倍率] 0.24倍 [フィルター径] 77mm [最大径×長さ] 約φ82×70.8mm (マウントにより異なる) [質量] 約420g (マウントにより異なる)

参考出品のレンズも個性的

「パンケーキレンズというほど薄くはないのですが、小さいのでクッキーなんです」と見せてくれたのがこちら、参考出品のフルサイズ用「LAOWA 15mm F5 COOKIE FF」。キヤノンRF、ソニーFE、ニコンZ、L、ライカMマウントで発売予定だそうだ。コンパクトな超広角で面白そう。

【CP+2024】サイトロンジャパン

 

LAOWAのハッセルブラッドXマウント用レンズ3本も参考出品されていた。

【CP+2024】サイトロンジャパン
シフトレンズ 20mm F4
【CP+2024】サイトロンジャパン
シフトレンズ 15mm F4.5
【CP+2024】サイトロンジャパン
19mm F2.8 ZERO-D

 

こちらも参考出品だが、ドローンなどに搭載することも考えて軽量化しているというDJI DLマウント用の「LAOWA 11mm F4.5 Lightweight」「LAOWA 14mm F4 Lightweight」。レンズ構成自体はすでに発売されているものと同じとのこと。

【CP+2024】サイトロンジャパン
11mm F4.5 Lightweight (左)、14mm F4 Lightweight (右)

ほかにも気になるアイテムを発見

ブースの中ほどにあったのは、2023年10月20日発売の「LAOWA Aurogon FF 10-50X NA0.5 Supermicro APO」。倍率チューブを取り換えることで、10倍~50倍という、ほとんど顕微鏡のようなマクロレンズだ。キヤノンEF、キヤノンRF、ソニーE、ニコンF、ニコンZ、L、富士フイルムG、Arri PL (映画撮影カメラ用) に対応。

【CP+2024】サイトロンジャパン

 

こちらは、パラフィン加工された日本製の帆布を使い、職人が一つ一つビンテージミシンを使い手作りで仕上げているという「やまねこ」カメラバッグ。サイズはSとM。Sサイズはミラーレスカメラ1台、Mサイズは交換レンズ1本とレンズ付きカメラボディ1台にちょうどいいくらいのサイズ。

【CP+2024】サイトロンジャパン
やまねこ カメラバッグ M (左上)、S (右下)

 

こちらのトートバッグは「やまねこ」カメラバッグシリーズの参考出品「カメラバッグ・トート」。A4サイズの書類がちょうど入るくらいのサイズで便利そう。

【CP+2024】サイトロンジャパン

 

ブースを見まわしていると、「星見専用めがね」という不思議なグッズを発見!! 詳しく聞いてみると、暗闇で物を見るときには普段よりも視力が低下するので、それを補うためのメガネとのこと。2023年の星まつりで参考出品したときに使ったという、マニアックな天文ファンの友人がたまたま居合わせたので聞いたところ「このめがねは本当にすごいよ、原理はわかるけどあんなに効くとは思わなかった。なんか星のコントラストが上がるんだよね」とのこと。天体撮影ファンには気になるグッズだ。近日発売予定、価格未定。

【CP+2024】サイトロンジャパン