カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
ロモグラフィー
壁面が文字と写真で埋め尽くされたロモグラフィーのブース。腰くらいの低い位置にカメラとレンズが並べられていた。
レトロなデザインがかわいい110カメラ「LOMOMATIC」
ブースを訪れる来場者が注目していたのが、2月22日に発表された110カメラ「LOMOMATIC (ロモマチック)」。プラスチックボディは、淡いベージュとオレンジのコントラストがノスタルジック感を煽る。プラスチックの質感も、なんとも言えないかわいらしさがある。
こちらは、ちょっぴり高級感の漂うアルミボディの「LOMOMATIC」。
プラスチックボディはストロボなしとストロボありの2タイプ、アルミボディはストロボありのみとなっている。
ボディを横に引き出すと、シャッターボタンが現れる。その下にあるのはバルブの表示 (B) とISO感度の表示。設定は手動で行う。
裏側には絞り切り替えのスライドスイッチがある。[NIGHT] がF5.6、[DAY] がF2.8を示している。その下にある [MX] は、多重露光をするためのスイッチ。ロモグラフィーらしい配慮だ。
露出はISO感度と絞りである程度設定できる。レンズ脇には露光センサーが設けられていて、露出を確認できる。
ストロボは着脱が可能。絞りがF2.8のときには太陽マーク、 F5.6のときには月マークに合わせることができる。
110フィルムのカートリッジ。ISO感度の設定ができるので、感度によって青とオレンジに染まる強烈なカラーシフトが楽しめるロモグラフィーオリジナルのフィルム「LomoChrome Turquoise 110 ISO 100-400」がおすすめだそうだ。
現像済みのフィルムを切らずに保存できるフィルムケースとフォトブックが付属する。発売は2024年3月予定。
3種類のボケ描写が楽しめるアートレンズ「Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control」
一般販売が決定した「Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control」は、クラウドファンディングで注目を集めたボケコントロールが可能なミラーレス用アートレンズ。会場で実機を触ることができた。アルミブラックと真鍮ゴールドの2色で、それぞれの素材を生かした仕上げになっている。
3群5枚構成のレンズは中間のレンズが動かせるようになっており、コントロールノブで球面収差をソフト、クラシック、バブルの3段階に調整することができる。
ボケコントロールのソフトとバブルでは無限遠の位置が変わるため、レンズにもその指標が設けられている。上のリングは絞りリング。
付属の絞りプレートを背面から差し込んで、ボケの形状を変えて撮影を楽しむことができる。
絞り羽根は15枚。キヤノンRFマウント、ソニーEマウント、ニコンZマウントをラインアップしている。価格はアルミブラックが49,800円、真鍮ゴールドが 59,800円 (いずれも税込)。