8回目となる「塩竈フォトフェスティバル2024」が、2024年3月8日〜17日に宮城県塩竈市内各所で開かれる。
「塩竈フォトフェスティバル」は、この地の写真館で生まれ育った写真家の平間至さんが2008年に立ち上げた写真の祭典だ。新たな才能を見い出す「ポートフォリオ・レヴュー」を中心に、写真展やトークイベントなどを行なう。
「ポートフォリオ・レヴュー」は第一次審査を通過した40名が、3月16日に塩竈で講評を受ける。17日の公開審査で4名に写真賞を贈り、うち大賞受賞者は写真集の出版と個展の開催が約束される。今年は、前回 (2022年) の大賞受賞者である淵上裕太さんの個展「上野公園」をビルドスペースで開く。
メイン展覧会は「風景を見つける -小島一郎の写真-」展。小島一郎は39歳の若さでこの世を去るまで、故郷である青森を被写体に多くの写真を残した写真家だ。9日には、その作品を語るギャラリートークもある。
また、僧侶であり写真家でもある梶井照陰さんの個展「お寺のハナちゃん」や、故郷を題材に撮影を行なう写真家たちのグループ展「re-framing 風景と地平」など6つの写真展を企画。期間中は市内4か所のカフェで、写真の目利きであるレヴュワーが選んだ写真集を揃え、自由に閲覧できる。
塩竈フォトフェスティバル2024 概要
会期
2024年3月8日 (金) ~17日 (日)
※3月11日 (月) を除く
会場
ふれあいエスプ塩竈 (塩竈市東玉川町9-1)
塩竈市杉村惇美術館 (塩竈市本町8-1)
海商の館 旧亀井邸 (塩竈市宮町5-5)
ビルドスペース (塩釜市港町2-3-11)
尚光堂 (塩釜市港町1-1-11)
ピッツェリア ラ・ジータ (塩竈市港町1-6-10)
入場料
1,000円
※塩竈市杉村惇美術館、海商の館 旧亀井邸、ふれあいエスプ塩竈、ビルドスペースいずれかの会場にて支払い。
主催
塩竈フォトフェスティバル実行委員会
共催
塩竈市、塩竃市教育委員会
展覧会
■風景を見つける -小島一郎の写真-
塩竈市杉村惇美術館 企画展示室 (10:00〜17:00 入館は16:30まで)
※ギャラリートーク 3月9日 (土) 14:00〜15:00
■re-framing 風景と地平
海商の館 旧亀井邸 (10:00〜17:00 入館は16:30まで)
■淵上裕太「上野公園」
ビルドスペース (10:00〜17:00)
※ギャラリートーク 3月17日 (日) 16:00〜16:30
■梶井照陰「お寺のハナちゃん」
ピッツェリア ラ・ジータ (ランチ 11:30〜14:30、ディナー 17:30〜21:00)
※観覧のみは平日営業時間内。ランチは月曜休み、ディナーは日・月曜休み。
■Nikon Photo Contest 2022-2023
ふれあいエスプ塩竈 (10:00〜18:00 土日は17:00まで)
■SGMA写真部
SHOKODO 尚光堂 (10:00〜17:00 入館は16:30まで)
ポートフォリオレビュー・写真賞
会場はすべて塩竈市杉村惇美術館 大講堂。見学自由。
■ポートフォリオレビュー
3月16日 (土) 10:30〜16:30
■公開審査
3月17日 (日) 10:30〜12:30
■写真賞授賞式
3月17日 (日) 14:30〜15:00
珈琲と写真集 参加店舗
Otomo. (塩竈市本町2-10)
カフェはれま (塩竈市本町3-9)
塩竈本町談話室 (塩竈市本町8-1)
コーヒーとおやつの店andMore (塩竈市本町2-13)
※定休日は各店舗に準ずる。
〈文〉市井康延