岩合光昭さんの写真集『ボンド 桃農家のねこ』が発売された。
桃農家の猫は毎日の農作業に付き添い、桃の木を遊び場にする。器用に枝に登り、主が使う脚立の便利さも学び、ちゃっかりと活用する。見たことのない猫の生態や表情、仕草が写され、ほっこりとした気分に満たされる。
NHK BS番組の取材で出会い、彼の魅力に引き付けられた岩合さんは、その後、何度か通うことになった。満開に咲く花の中、気持ちよさそうに枝の上で眠る猫の姿は、まさに桃源郷にいるかのようだ。
岩合光昭『ボンド 桃農家のねこ』
体裁 B5判変型・80ページ
価格 1,430円(税込)
発売日 2024年2月21日
発行 クレヴィス
岩合光昭 (Mitsuaki Iwago)
1950年、東京生まれ。動物写真家。身近なネコを半世紀以上ライフワークとして撮り続けている。2012年からNHK BS「岩合光昭の世界ネコ歩き」の番組撮影を開始。著書に 『ねこ』『ねことじいちゃん』『こねこ』『パンタナール』『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』『虎』『ほとんどネコのこと 岩合さんの月曜日』『岩合光昭の日本ねこ歩き』『ねこがお』など多数。2019年「ねことじいちゃん」、2021年「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」で映画監督をつとめる。
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〈文〉市井康延