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1億画素に対応する中判ミラーレス用の超広角レンズ「ハッセルブラッド XCD 2,5/25V」

セキドは、Hasselblad (ハッセルブラッド) の中判ミラーレスカメラに対応する超広角レンズ「XCD 2,5/25V」を2024年5月7日に発売した。参考価格は583,000円 (税込)。

XCD 2,5/25V

 

「XCD 2,5/25V」は、ハッセルブラッドXシステム用の超広角レンズ。焦点距離は25mm、35mm判換算で20mm相当の広い画角を持つ。ハッセルブラッドXマウントでは開放絞り値F2.5のレンズがシリーズ化されており、本製品は「XCD 2,5/38V」「XCD 2,5/55V」「XCD 2,5/90V」に続く4本目となる。

XCD 2,5/25V
ハッセルブラッド X2D 100C 装着時

■1億画素センサーに対応した光学系

レンズ構成は、非球面レンズ4枚とED (異常分散) レンズ3枚を含む10群13枚。色収差を抑えながら、画面の隅々までシャープな描写を実現している。コンパクトなサイズだが、1億画素の解像度の要件を満たしているという。

XCD 2,5/25V

 

最短撮影距離は25cm、最大撮影倍率は1:5.8で、被写体に近づいて大きく写しながら、背景を広く入れた撮影を行える。

XCD 2,5/25V
ハッセルブラッド X2D 100C 装着時

■高速・高精度なAFを実現

AF駆動には、リニアステッピングモーターと小型のフォーカスレンズ群を採用。迅速で正確なフォーカシングを実現している。さらに、「X2D 100C」に搭載されたPDAF (位相差AF) との組み合わせで、素早く被写体に合焦する。フォーカスリングをスライドさせるとMFモードに切り替わり、距離目盛を確認しながらピント合わせを行うことができる。

XCD 2,5/25V
フォーカスリングの切り替えはスライド操作で行う。左はAF時、右はMF時。

■1/4000秒シンクロも可能

ハッセルブラッドXシステムはレンズシャッター式となっていて、この「XDC 2,5/25V」も、小型でパワフルなシャッターユニットを内蔵。シャッター速度は最速1/4000秒で、どのシャッター速度でもストロボ同調する。そのため、高速シャッターを使った日中シンクロ撮影が可能となっている。

■操作性を高めるコントロールリング

金属製の精巧に作られた鏡筒には、フォーカスリングに加え、コントロールリングが搭載されている。カメラから任意の機能をコントロールリングに割り当て、操作性を向上させる。

XCD 2,5/25V
フォーカスリングの下側、マウント寄りにコントロールリングを装備 (写真はレンズフード装着時)。

Hasselblad XDC 2,5/25V 主な仕様

マウント ハッセルブラッドX
焦点距離 25mm (35mm判換算 20mm相当)
レンズ構成 10群13枚 (非球面レンズ4枚、EDレンズ3枚)
画角 95°
開放絞り F2.5
最小絞り F32
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 1:5.8
フィルター径 72mm
最大径×長さ φ75×105mm
重量 592g