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大口径85mm単焦点レンズ「FE 85mm F1.4 GM Ⅱ」AF性能の大幅な進化と小型軽量化で新登場

ソニーは、35mmフルサイズ対応の大口径85mm単焦点レンズ「FE 85mm F1.4 GM Ⅱ」を2024年9月20日に発売する。価格はオープン。市場推定価格は300,000円前後 (税込)。

2016年に登場したソニーのレンズラインアップの最高峰“G Master”シリーズの初の単焦点レンズ「FE 85mm F1.4 GM」が、「FE 85mm F1.4 GM Ⅱ」として新発売となる。

解像 / ぼけを含めた描写性能では、圧倒的な評価を得ていたものの、大きさや重さ、AF性能においては改善の余地があった「FE 85mm F1.4 GM」の課題を一気に解決。ポートレート撮影をさらなる高みへと導いてくれるレンズが誕生した。

ソニーα7R V 装着時

画質面は妥協を許さない光学性能によりさらに向上した。「FE 85mm F1.4 GM」と比較しても圧倒的な高解像・高コントラスト。

11郡14枚のレンズ構成。描写性能と自然なぼけの両立。新採用の「ナノ ARコーティングⅡ」により、フレアとゴーストを効果的に抑制。また大口径ED(特殊低分散)ガラスを2枚使用して色収差を抑制。これにより、ぼけの色付きが抑制され、パープルフリンジの発生も抑制している。

メカ部分においては、「FE 85mm F1.4 GM」の約3倍のAF高速化、約7倍の動体追随性を実現。α9 Ⅲの最高約120コマ / 秒の高速連続撮影にも対応している。これらを実現しているのが、重いフォーカスレンズ群を高速で動かすことができる新採用のXDリニアモーター。スムーズで静粛なフォーカシングを可能にしている。この静粛性は動画撮影時にとても有効で、静かな場所でも安心して音声収録を伴う撮影が可能だ。

ソニー FX6 装着時

そして、820gあった質量は642gまで20%の軽量化に成功。13%小型化し、より軽くコンパクトになった。フィルター径は77mmで変更はないが、根元部分がスリムになったことで、グリップの大きいカメラ本体でも指があたりにくくなり、握りやすくなっている。

新たな操作性能を追加。「アイリスロック」は、撮影中に不用意に絞り値が変わらないように、「A」ポジション、もしくは「F1.4~F16」のいずれかに固定が可能。ロックを無効にするとシームレスに絞り調整できる。レンズ表面には、指紋、ほこり、水滴、泥などが付きにくく、付着しても簡単に取り除くことが出来るフッ素コーティングがされている。

SONY FE 85mm F1.4 GM Ⅱ 主な仕様

型名:SEL85F14GM2
マウント:ソニー Eマウント
対応撮像画面サイズ:35mmフルサイズ
焦点距離:85mm
開放絞り:F1.4
最小絞り:F16
レンズ構成:11群14枚
絞り羽根枚数:11枚 (円形絞り)
最短撮影距離:0.85m(AF)、0.80m(MF)
最大撮影倍率:0.11倍(AF)、0.12倍(MF)
フィルター径:77mm
大きさ:最大径84.7mm × 長さ107.3mm
質量:約642g
付属品:フードALC-SH180、レンズフロントキャップALC-F77S、レンズリヤキャップALC-R1EM