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背面液晶モニター無し!アナログ撮影の愉悦に浸る最新レンジファインダー式デジタルカメラ「ライカM11-D」

ライカカメラは、35mmフルサイズのレンジファインダー式デジタルカメラ「ライカM11-D」を2024年9月21日に発売する。価格は1,540,000円 (税込)。

ライカM11-D(ズミルックス M f1.4/50mm ASPH. 装着時)

最大の特徴は、背面の液晶モニターがなく、代わりにM型フィルムカメラでおなじみの大型のISO感度ダイヤルを搭載(M10-Dには露出補正ダイヤルを搭載していた)しているところ。「ライカM11-D」が、構図、絞り値、シャッタースピード、ISO感度という写真撮影における基本的要素を重視するというコンセプトの表れであり、M型フィルムカメラのようにアナログな操作感で撮影を楽しむことができる。
外観デザインは、シンプルなフォルムのボディにマットなブラックペイント仕上げが施され、「Leica」の赤いロゴはない。控えめでありながら時を経ても色あせることのないデザインに仕上げられている。

本製品は、「ライカM11-P」と同等の撮像素子、画像処理エンジンを積んだモデル。撮像素子には有効約6030万画素の裏面照射型CMOSセンサーが用いられ、6030万画素、3650万画素、1840万画素の3つの画素数での記録 (DNG時) が選べるトリプルレゾリューション技術を採用している。また3GBのバッファメモリーにより、6030万画素では最大5コマ/秒の連続撮影が可能となっている。内蔵メモリーの容量も、M11-Pと同様の256GB。言うまでもなく、ほぼすべてのMレンズを使用できる。

そして、ライカM11-Pでカメラ市場に初めて導入した「ライカ コンテンツ クレデンシャル (Leica Content Credentials)」も採用されている。撮影する画像1枚1枚に署名が添付されるもので、カメラ内のハードウェアを通にてデジタル画像の真正性を担保する証明として利用できる。

背面液晶モニターを廃し、アナログの撮影スタイルを楽しめる本製品だが、状況によっては撮影画像の確認が必要なこともあるだろう。そんな場合は、ライカ専用アプリの「Leica FOTOS」を使って、撮影した画像をスマホやタブレットで確認することが可能だ。撮影した画像を手軽に転送できるほか、スマホやタブレットからカメラ本体のリモート操作や画像への位置情報の追加も行える。ホワイトバランスなどの調整や記録形式(DNGまたはJPEG)の選択も「Leica FOTOS」から行える。

「ライカM11-D」発売に合わせて、高品質なレザーアクセサリーも新たに2種類登場する。「ライカM11-D」専用のカメラプロテクターは、背面がISO感度の設定ダイヤルの部分がカットされたデザインとなっている。キャリングストラップは、1枚のレザーから作られており、「ライカM11-D」以外のM型カメラでも使用できる。カラーはブラックとコニャックの2色展開となる。

カメラプロテクターとキャリングストラップ(ブラック)を装着した状態
キャリングストラップ(コニャック)

Leica M11-D 主な仕様

撮像素子 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー
有効画素数 約6030万画素
マウント ライカM バヨネットマウント (6ビットコード装備)
最大記録画素数 DNG (RAW) 6030万画素、JPEG 6010万画素
ISO感度 ISO 64〜50000
シャッター速度 メカシャッター時 1/4000秒〜60分、電子シャッター時 1/16000〜60秒
ファインダー 大型ブライトフレームレンジファインダー (倍率 0.73倍)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-I/II対応)、内蔵メモリー 256GB
サイズ (幅×高さ×奥行) 約139×80×38.5mm
質量 約457g(本体のみ)