カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2025」が、2025年2月27日~3月2日にリアル会場とオンラインで開催。今年は過去最多となる125の企業・団体が出展しています。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
富士フイルム
新ブランドのタグライン「愛おしさという哲学」の文字がブースのあちこちにちりばめられている富士フイルムブース。富士フイルムのデジタルカメラの世界観をより多くの人へ届けるために定めたというタグラインには、色づくりへの強いこだわりのメッセージが込められている。
壁面を使ったXシリーズのヒストリー展示では、90年以上も社名に「フイルム」を掲げ続けてきた富士フイルムとしての歴史と製品が紹介されている。
写真をプリントする、飾るということにこだわっているのも富士フイルムらしいところだ。白を基調としたシンプルなデザインでまとめられたブースだけに、文字が際立って見える。
2階からステージを見下ろす望遠レンズ体験コーナー
望遠レンズが充実してきたこともあって、今回初めてブースを2階建てにして望遠レンズの体験コーナーを設けた。2階から1階のダンス撮影体験ステージが見下ろせるようになっている。
2階は半分が技術展示、半分が望遠レンズの体験コーナー。広角から望遠まで、いくつものレンズのカットモデルが展示されていた。
中央にはレンズの元になる光学ガラスの源塊が置かれている。
新製品の供給状況は?
ダンス撮影体験ステージの反対側には、「Xの時計台」と題した撮影体験コーナーが設けられていた。Xシリーズ、GFXシリーズ各機種のフィルムシミュレーションを試せるほか、レンズを交換しての撮影体験もできる。
フィルムシミュレーションダイヤルを初搭載した「X-T50」や、現行のXシリーズでは最軽量ボディの「X-M5」などを試すことができる。各機種とも品薄状態は解消方向に向かっているそうだが、ボディカラーや機種によって入荷時期が異なるため、安定供給にはまだ少し時間がかかりそうとのことだ。

カウンターには機種ごとにオススメのフィルムシミュレーションが表示されていて、設定方法も解説されていた。
ワイドフォーマットのハイブリッド “チェキ”「instax WIDE Evo」
2月6日に発売されたばかりのハイブリッドインスタントカメラ “チェキ”「instax WIDE Evo」。レンズエフェクトの度合いを100段階以上に調整できるワイドフォーマット初のハイブリッドカメラだ。アクセサリーも一緒に展示されている。
ブースの半分ほどを占める instax “チェキ” のコーナー。多彩な機種のタッチ&トライができる。
スペシャルステージには人気俳優も登場
壁面にはスペシャルステージに登場する3人のゲストが紹介されていた。3月1日には写真家の佐藤健寿さんと俳優・アーティストの森崎ウィンさん、3月2日には俳優の小関裕太さんが登場する。
ステージのセミナースケジュールは連日ぎっしり。
ポップアップストアも展開
2月28日から3月30日まで、東京・代官山T-SITEにポップアップストア「愛おしさを哲学する写真機店」がオープン。ブースでも告知されていた。富士フイルムがデジタルカメラに込めた技術・デザイン・ものづくりへのこだわりをはじめ、日常の中に富士フイルムの製品が存在するライフスタイルを提案する。
