日本写真家協会(JPS)では、「昭和の写真家ライブラリー」映像をJPS公式YouTubeチャンネルにて公開中です。
JPSでは、貴重な写真家の業績記録、資料収集を目的として、1970年から1999年まで声と映像による企画「声のライブラリー」を実施してきました。この企画は、写真家本人に直接取材し、創作活動や写真論などのインタビューを収録したものです。また、1977年から1979年当時のJPS展に合わせて、多くの写真家の撮影現場をカラー映像として記録しました。それらの貴重な映像の中から、許諾をいただいた写真家17人の動画に編集を加えたのが、「昭和の写真家ライブラリー」映像シリーズです。
JPS公式YouTubeチャンネル
https://youtu.be/kMKU2O4gXbQ
またこれらの映像は主に磁気媒体(録音テープ)を使用して記録されたものであり、プラスチックやビニールなどによる化石燃料をベースに使用した磁気媒体は経年劣化が著しく、一刻も早いデジタル化、記録媒体の入れ替え作業が必要でした。JPSでは、これらの記録が失われることは、日本の写真文化を後世に遺す上での大きな損失となると考え、デジタル化を進めるとともに、一般に公開しアーカイブとして後世に伝えることで、これから写真を学ぶ人たちの学習や教育にも役立てたいと考えています。
Vol.1は土門拳(配信中)。今後、奈良原一高、細江英公が、2025年4月25日(金)19時より配信開始。以後、月2回(第2金曜日、第4金曜日)の19時に2本づつ配信予定。栗林慧、渡辺義雄、今井寿恵、岩宮武二、田沼武能、佐藤明、林忠彦、髙村規、田中光常、杉木直也、入江泰吉、佐伯義勝、中村正也、藤井秀樹と続きます。当時の8mmフィルムに記録された貴重な映像は一見の価値ありです。