リコーイメージングは、2025年秋の発売に向け、ハイエンドコンパクトデジタルカメラ「GR」シリーズの最新モデル「RICOH GR IV」の開発を進めていると発表した。販売価格は未定としている。
1996年に発売したフィルムカメラ「RICOH GR1」の登場からまもなく30 年。そして 2005年にデジタル化した「GR DIGITAL」の発売から20 年を迎える「GR」シリーズ。
コンパクトデジタルカメラながら、性能の高さからプロカメラマンやハイアマチュアのカメラマンから支持され、独自の地位を築いている。
その「GR」シリーズの最新モデル「RICOH GR IV」の開発が現在進行中。新型のイメージセンサーや画像処理エンジン、レンズ等の主要デバイスを一新し、さらなる高画質を追求しているという。通信機能の強化や、スマートデバイス用の新開発アプリにより、快適性、利便性の向上も図る。
また、「RICOH GR IV」をベースにHDF(Highlight Diffusion Filter) を搭載したモデルについても合わせて開発を行っており、こちらの発売は2025年冬の予定となっている。どんなカメラに進化するのか、発売が待ち遠しい。
※「HDF (Highlight Diffusion Filter)」とは、リコーが長年培ってきたインクジェット技術を用いて薄いフィルムに印刷した特殊フィルター。ハイライト部の光を拡散し、周辺ににじみを生じさせることで、フィルム写真や映画のような情緒的な写真表現を可能とする。
開発中の「RICOH GR Ⅳ」の外観サンプルは、2025年5月31日(土)より「GR SPACE(東京、北京、上海)」でのショーケース展示を予定。
また、現行製品の「RICOH GR III」は、部品調達の都合により、本年7月中の出荷分をもって製造完了となるとのこと。ただ、「RICOH GR IIIx」は当面の間、製造・販売を継続していくとのことだ。
RICOH GR IVの主な仕様(開発発表時点)
有効画素数 約2574万画素
撮像素子 APS-Cサイズ (23.3×15.5mm) CMOSセンサー
焦点距離 18.3mm (35mm判換算 28mm相当)
レンズ構成 5群7枚 (非球面レンズ3枚)
開放絞り F2.8
最小絞り F16
ISO感度 ISO 100〜204,800
手ブレ補正 撮像素子シフト方式 (5軸補正)
シャッター速度 1/4000〜30秒、バルブタイマー、バルブ、タイム
画像モニター 3.0型 約103.7万ドット TFTカラー液晶
記録媒体 内蔵メモリー(約53GB)、microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード (UHS-I対応)
外寸 (幅×高さ×奥行) 約109.4×61.1×32.7mm (操作部材、突起部を除く)
質量 約262g (バッテリー、メモリーカードを含む)、約228g (本体のみ)