2024年12月に日本初開催となった、シャオミ・ジャパン主催イベント「Xiaomi Master Class Supported by Leica」。2025年上半期は関西エリアで初ということで、2025年5月24日(土)ライカ京都店にて開催されました。
ライカを愛用する写真家・コハラタケルさんが講師を務め、撮影手法の座学や円山公園で行われたフォトウォークなど、イベントの模様を詳しくお届けします。
ライカ京都店を起点にイベントがスタート!
ライカ京都店は、伝統と格式のある町・祇園にあり、築100年の町屋建築を生かして再生させたとても雰囲気のある佇まいです。外観もさることながら、店内に足を踏み入れた瞬間、上質な雰囲気に包まれます。
Xiaomi 15シリーズを購入された方を対象に、参加希望者を募って行われた今回の「Xiaomi Master Class」。取材に訪れた第1ターンには、16名のユーザーがライカ京都店に集まりました。
シャオミ・ジャパンLIPEI氏からの挨拶の後、ライカカメラジャパン岩佐氏からは、「ズミルックスレンズは、ライカユーザーも1本は持ちたい憧れのレンズです。Xiaomi 15シリーズにはこのレンズが搭載されていますので、ぜひ堪能してほしい」と挨拶。

「写真は視線誘導がすごく大切」 コハラタケルさんの撮影講座
続いて、写真家・コハラタケルさんによる撮影手法の講座が行われました。Xiaomi 15 Ultraでコハラさんが実際に撮影した作例を見せながら、撮影のポイントを3つに絞って教えてくれた。それは、「肌で露出を決める」、「空を入れない」、「撮影の対象をフレームからはみ出させる」ということ。
肌の露出については、明るさの違う作例を比較しながら「ハイライト部分がギリギリ飛ばないくらいにしたい」としつつも、判断が難しいという人はモノクロにしてみると明暗が判断しやすいといった初心者にもわかりやすい解説をしてくれました。
そして、作品において視線誘導を大事にしているコハラさんは、「空」をキーポイントに挙げ、空は情報量が少ないので、視線が行きがち。伝えたいものに視線を誘導したいなら、空はできるだけ入れないようにしていると、コハラさんならではのテクニックも伝授。
さらにスナップを撮影するときに、切り取り方が変わってくる意識の仕方など、この後に行われるフォトウォークにはもちろん、普段の撮影においても心がけたくなる内容の講座となっていました。

講座で学んだことをフォトウォークで即実践!
さぁ、いよいよ実践タイム。その前に、フォトウォークのオリエンテーションがなされた後、より交流を深めてもらうため参加者の自己紹介タイムが設けられ、みんなで集合写真を撮影しました。フォトウォークに向け、テンションが上がってきます。
フォトウォークは、ライカ京都店から歩いて5分ほどで行ける、自然豊かな円山公園で行われました。参加者はコハラさんアドバイスのもとモデルさんを撮影するチームと、公園内を散策しスナップ撮影に挑戦するチームに分かれます。時間が来たら交代して、参加者全員がモデル撮影とスナップ撮影の両方に挑戦しました。今回、和装でモデルを務めてくれたのは、さゆりさんです。
今回の参加者はXiaomi 15シリーズのユーザーなので、カメラ機能の操作にも慣れているということで、コハラさんからもより実践的なアドバイスがされていました。講座でもあった「肌を見てギリギリ飛ばないように露出を調整してみて」や、「人工物は入れないようにしましょう。背景の年代が合わなくなると違和感が生まれる」といった、カッコ悪いからとかではなく、なぜそうしないかの理由も細かく説明。これには参加者も納得です。コハラさんもXiaomi 15 Ultraで一緒に撮影して写真を見せながら、ときに参加者のスマホに手を添えて構図などをアドバイスしていました。
スナップを撮影する参加者も、講座で聞いたポイントを思い浮かべながら、思い思いの風景を撮影。カメラ機能の設定を少しずつ変えたり、またしゃがみこんでアイポイントを変えたりと、個々に工夫をして撮影を楽しんでいました。少し雨が降る中ではありましたが、逆にそれがしっとりとした情景を演出してくれていました。
成果をみんなで共有・講評会
最後はこの日のベストショットをセレクトし、希望者は先着5名までコハラさんから講評をいただけることに。皆さん撮れ高が良かったようで、セレクトに悩む方も多いなか、提出された作品はどれも素晴らしく、「皆さん説明したことをちゃんと意識して撮ってくれている」「視線誘導も意識して、モデルのふとした表情の瞬間を捉えているのも良い」「スナップの大胆に切り取っていて、構図もすばらしい」とコハラさんも絶賛。

イベント終了後、参加者の方に話を聞いてみました。夫婦で参加したというお二人は、Xiaomiが日本に上陸する前からのユーザー。「こんなに集中して没頭すると思っていなくて、わかりやすく教えてもらえたのですぐ実践できて、今後の撮影や仕事にも活かせそうです」と奥様。そして旦那様は普段からドローンで空撮をしているそうで、空が絶対に入るので「空を入れない」というのが衝撃的だったそう。「プロの方に後ろから「もっとこうやな」って指導してもらえて、背筋がピンをしました。めちゃめちゃいい時間を過ごさせてもらいました」と充実した感想を話してくれました。
コハラさんに「Xiaomi Master Class」の感想をお聞きしました。
「フォトウォークは小雨が降る中でしたが、個人的には雨のシチュエーションが好きなので、参加された方が、“晴れがよかったなぁ”っていう気持ちで終わるんじゃなくて、雨だからこそ今回足運んで良かったなって思ってもらえたんじゃないかな。僕はこのXiaomi 15シリーズ使っていて、Leicaのレンズが搭載されているのも大きいと思うんですけど、雨のしっとり感や湿度を表現できるのが特徴の一つだと思うので、それを体験していただけたんじゃないかなと。普段のカメラのワークショップとは違うので、僕自身がうまく切り込んでいけるのかどうかちょっと不安だったんですけど、皆さん真剣に話を聞いて撮っていただいていましたし、最後には笑顔の方が多かったので満足してもらえたんじゃないかと思っています」。


関西エリアで初開催となった「Xiaomi Master Class」。京都・祇園にあるライカの特別な空間で実施された撮影講座も、小雨の降るなか行われたフォトウォークも、写真家・コハラタケルさんの親しみやすい人柄も含め、参加されたXiaomiユーザーにとって、アットホームかつ気づきの多いプレミアムなイベントになっていたと思います。