世界最大規模の「ニコンフィルム＆フォトコンテスト 2024-2025」受賞作品決定！作品展も開催

ニコンは、「ニコンフィルム＆フォトコンテスト 2024-2025」の授賞式を2025年10月12日に東京都内で開催。各部門のグランプリをはじめとする受賞作品を発表しました。

このコンテストは、ニコンが1969年より開催している世界最大規模の国際写真・動画コンテスト。今回は「Inspire (インスパイア)」をテーマに世界180の国と地域から応募があり、その中から各部門のカテゴリー別グランプリをはじめとする各賞と、一般投票で選ばれる一般投票賞が決定しました。

審査員長のSarah Leen (サラ・リーン) さんは、総評として「前回と比較しながら振り返る中で、今回は特に一つひとつの作品の力強さを強く感じました」「世界各地から寄せられた作品を通じて、人々が何に価値を見いだし、何にインスパイアされているのかが伝わってくることは、審査員一同にとって大きな喜びでした」とコメントしています。

動画部門と写真部門のカテゴリー別グランプリは以下のとおり。

動画部門「スーパーショートフィルムカテゴリー」グランプリ

「The small red, big blue」Hamed Nobari (イラン)

環境問題と海洋生物について、グローバルな視点から取り組んだ作品。受賞者のHamed Nobariさんは「子どもたちは魚や海が好きです。その思いを大切にし、自然への敬意を忘れずにいたいと思います」とコメントしています。

動画部門「5分フィルムカテゴリー」グランプリ

「Finding Serenity」Ademola Falomo (ナイジェリア)

コロナ禍のロックダウン中に、ナイジェリア出身のアーティスト・Yimeekaさんの詩に深く心を動かされたことがきっかけで、この作品が生まれました。「混沌の中の安らぎや、不確実さの中にある美しさを探求しました」と、受賞者のAdemola Falomoさん。

写真部門「単写真カテゴリー」グランプリ

「Jonas」Tiina Itkonen (フィンランド)

グリーンランド北西部に位置するサヴィッシヴィク集落に暮らすイヌイット族の少年・Jonas (ヨナス) を撮影した作品。イヌイット族は北極の動物を狩って食料源としてきましたが、温暖化の影響で海氷が薄くなり、狩猟が困難になっているといいます。受賞者のTiina Itkonenさんは「やがてはその伝統が永遠に失われてしまうかもしれません」と危惧の念を述べています。