ソニーからAPS-Cミラーレスデジタル一眼カメラのフラッグシップモデルとして「α6500」が発表された。本モデルでは、イメージセンサーの画面ほぼ全域に425点の像面位相差AFセンサーを配置し、0.05秒の高速AFを実現。新たに搭載した光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構は、5.0段分の補正効果を発揮する。
ここからは項目別に細かくそのスペックをみていこう。
■描写性能
有効約2420万画素のAPS-Cサイズ「Exmor（エクスモア）」CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジン「BIONZ X（ビオンズ エックス）」の画像処理をサポートする「フロントエンドLSI」により、中〜高感度域での解像感や質感の描写力が向上している。14ビットRAW出力にも対応しており、より豊かな階調表現が可能となった。
■AF性能
画面のほぼ全域に、425点の像面位相差検出AFセンサーと169点のコントラスト検出AFセンサーを配置。高速性と追従性に優れた位相差AFと精度に優れたコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」とBIONZ Xの高速処理により、0.05秒の高速AFを実現する。
■連写性能
AF/AE追従で最高約8コマ/秒の高速ライブビュー連写、アフタービューなら最高約11コマ/秒の高速連写が可能。大容量バッファーメモリーにより、307枚（約36秒）まで連写でき、連写後すぐに撮影画像を確認できる。
■手ブレ補正
ソニーのフルサイズミラーレス一眼「α7」シリーズで採用されている光学式5軸手ブレ補正機構を、APS-Cミラーレス一眼で初めて搭載。さまざまなブレを5軸で検出して補正し、シャッター速度換算で最高5.0段分の手ブレ補正効果を発揮する。手ブレ補正効果はライブビュー映像で確認可能。
※一部のレンズでは3軸で補正を行う。
■操作性
約235万ドットの電子ビューファインダーと、約92万ドットのチルト可動式液晶モニターを搭載。液晶モニターはα6000シリーズ初のタッチパネル式で、画面をタッチしてピント合わせなどの直感的な操作が可能。液晶モニターの画面をドラッグしてフォーカス位置を移動できるタッチパッド機能により、ファインダーを覗きながらでもスムーズにフォーカス位置を移動できる。
■動画撮影機能
画素加算のない全画素読み出しにより、高解像な4K動画の本体内記録が可能。動画撮影時にもファストハイブリッドAFが働き、4K動画から約800万画素の静止画切り出しに対応する。記録フォーマットは、業務用映像制作に使用されているXAVCを民生用途に拡張したXAVC Sを採用し、4K時は最大100Mbps、フルHD時は最大50Mbpsの高ビットレートで記録できる。最大5倍までのスローモーションと、最大60倍までのクイックモーション撮影も可能。
■その他の機能
Wi-Fi機能とNFC（近距離無線通信）機能を内蔵し、モバイル機器とワイヤレスで連携が可能。カメラにさまざまな機能を追加できるアプリケーションダウンロードサービス「PlayMemories Camera Apps」より、ピクチャーエフェクトやレンズ補正機能などを追加できる。
■先行展示
2016年11月26日（土）よりソニーショールーム／ソニーストア銀座、ソニーストア名古屋、ソニーストア大阪、ソニーストア福岡天神にて先行展示を実施する。予約販売は2016年11月2日（水）10時開始。
【主な仕様】
●型名：ILCE-6500 ●マウント ソニーEマウント ●有効画素数 約2420万画素 ●撮像素子 APS-Cサイズ（23.5×15.6mm）Exmor CMOSセンサー ●ISO感度 ISO 100〜25600（拡張：上限ISO 51200） ●シャッター速度 1/4000〜30秒、バルブ ●ファインダー 0.39型 2,359,296ドット 電子ビューファインダー ［倍率］約1.07倍 ●画像モニター 3.0型 921,600ドット TFT液晶モニター（チルト可動式／タッチパネル） ●記録媒体 メモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ、メモリースティックマイクロ、SD/SDHC/SDXCメモリーカード（UHS-I対応）、microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード ●サイズ（幅×高さ×奥行き） 約120.0×66.9×53.3mm ●質量 約410ｇ（本体のみ）／約453ｇ（バッテリー、メモリーカードを含む） ●付属品 リチャージャブルバッテリーパック NP-FW50、ACアダプター AC-UUD12、ショルダーストラップ、ボディキャップ、アクセサリーシューキャップ、アイピースカップ、マイクロUSBケーブル