中条望さんの写真展「サゴッタ 11歳の女の子が過ごす難民キャンプ」が2018年12月14日(金)より開催される。
明日に希望を持って生きる
マイノリティーを主なテーマとして取材を重ねる中条さんが、約2年半ぶりに写真展を開催する。前作はアジア諸国の少数民族やスラム街、難民などを捉えたものだが、今作ではその中からジェネバキャンプという難民キャンプに絞り、約6年間の取材をまとめた。
「ジェネバキャンプはバングラデシュの首都ダッカにあり、ビハール人と呼ばれる人々が多く暮らしています。彼らは1971年にパキスタンからのバングラデシュ独立運動の際にパキスタン軍に協力したため、パキスタン軍降伏後に弾圧の対象となり、資産と権利を奪われました。国際法の難民条約で未だ難民認定されておらず、支援も十分とは言えません」
ここに住むビハール難民は5500家族、4万人を超える。投票権や職業選択の自由が制限され、パスポートも持てない。環境は劣悪だ。しかし人々は親切で、また会いたいと思わせる魅力がある。
「いつも家族のように自分を迎えてくれる。内面的な豊かさを感じています」
親しくなったある一家のサゴッタという少女を中心に日々の暮らしを追った。私たちと同じように明日に希望を持って生きる彼らの現状を伝える。
■中条望写真展「サゴッタ 11歳の女の子が過ごす難民キャンプ」
<大阪>
会期 2018年12月14日(金)~20日(木)
会場 オリンパスギャラリー大阪
住所 大阪府大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル1F オリンパスプラザ大阪内
時間 10:00〜18:00(最終日は15:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ オリンパスギャラリー大阪(TEL 06-6535-7911)
<東京>
会期 2019年1月18日(金)~26日(土)
会場 オリンパスギャラリー東京
住所 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F オリンパスプラザ東京内
時間 11:00〜19:00(最終日は15:00まで)
休館日 木曜
料金 無料
問い合わせ オリンパスギャラリー東京(TEL 03-5909-0191)
〈文〉鬼沢幸江