京都の街を舞台に写真展やイベントが繰り広げられる「京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE 2019」が2019年4月13日(土)から5月12日(日)に開かれる。メインプログラムは11の展示が予定され、そのほかサテライトイベントとして若手写真家を紹介する「KG+」を行なう。期間中、数十の写真展が各所で催されることになる。
毎回、普段は公開されていない京都ならではの場所を会場に選ぶこともこのイベントの魅力の一つ。江戸時代初期の重要文化財である二条城 二の丸御殿 御清所で、イズマイル・バリー展「クスノキ」が開かれる。ここでは3編の映像作品が上映される。
また建仁寺の両足院では、日本初公開となるとドイツの前衛写真家アルフレート・エールハルト展、京都文化博物館別館では多くの著名人のポートレートを手掛けてきたアルバート・ワトソン展などが企画されている。
「KG+」は今年から2つのプログラムを組んだ。国内外の選考委員が選んだ12名を紹介する「KG+ SELECT 2019」が元・淳風小学校で実施されるほか、作家やギャラリー、教育文化機関などが企画・主催する個展・グループ展が「KG+2019」として展開される。
なお昨年の京都国際写真祭は30日間で18万人を越す来場者を集め、KG+は170人の作家が54会場で74の展覧会を開き、8万人が足を運んでいる。
■KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2019
会期 2019年4月13日(土)〜5月12日(日)
時間・休館日 会場により異なる
入場料
パスポート:一般4000円、学生3000円、中学生以下無料
1DAYパスポート:一般3000円、学生2000円、中学生以下無料
問い合わせ KYOTOGRAPHIE事務局(TEL 075-708-7108)
※一部の会場は会期が異なる。
※パスポートは会期中有効、1DAYパスポートは1日のみ有効。いずれも全メインプログラム会場に各1回のみ入場可能。パスポートの前売り(一般3500円、学生2800円)は4月12日まで。
<メインプログラム>
京都文化博物館 別館[アルバート・ワトソン]
誉田屋源兵衛 竹院の間[ピエール・セルネ&春画]
誉田屋源兵衛 黒蔵[ベンジャミン・ミルピエ]
嶋臺(しまだい)ギャラリー[ヴェロニカ・ゲンシツカ]
京都新聞ビル 印刷工場跡(B1F)[金氏徹平]
二条城 二の丸御殿 御清所[イズマイル・バリー]
堀川御池ギャラリー[パオロ・ペレグリン、岡原功祐]
両足院(建仁寺山内)[アルフレート・エールハルト]
ASPHODEL[ヴィック・ムニーズ]
Sfera[顧 剣亨]
y gion[アルベルト・コルダ、ルネ・ペーニャ、アレハンドロ・ゴンサレス]
<アソシエイテッド・プログラム>
立命館大学国際平和ミュージアム[よみがえる沖縄1935](会期 6月29日まで)
Gallery SUGATA[オサム・ジェームス・中川]
バング & オルフセン 京都 ポップアップストア[原 摩利彦]
美術館「えき」KYOTO[篠山紀信](会期 4月12日〜5月6日)
<KG+ SELECT>
元・淳風小学校(会期 4月12日から)
<KG+>
会期・時間・休館日は会場により異なる。オフィシャルサイトで確認を。
http://kyotographie.jp/kgplus/2019/
〈文〉市井康延