吉村和敏さんの写真展「Du CANADA」が、2019年5月10日（金）より開催される。
「写真人生30年の節目に、第二の故郷、カナダを改めて見つめてみよう」
かつて、カナダに暮らした経験も持つ吉村さんは、30年にわたる取材を経て、2018年のメインテーマを「カナダ」に決めた。真冬の1月から撮影を始め、バンクーバーの桜や、島々が点在するサウザンド・アイランズ、ユーコンに広がるツンドラの紅葉など、それまで訪れたことのない地に積極的に足を運んだ。もちろん、吉村さんの代表作の舞台でもあるプリンス・エドワード島など、何度も取材を重ねている地も巡った。
この30年を振り返り、吉村さんは次のように語る。
「車で各地に赴き、被写体を探し、シャッターを切る。この点はずっと変わっていません。ただ昔は、完璧に絵になる風景しか写真を撮らなかったと思います。何気ない風景にも目を向けるようになったのは、そこに美を見つけ出すことができるから。以前は苦手だったバンクーバーやトロント、モントリオールなどの大都市も、カナダの魅力の一つとして昨年は多く撮りました」
写真集はこれまでの作品を厳選して収録、写真展は富士フイルムのGFXシリーズで捉えたこの1年間の作品のみで構成した。独特の視点から描かれた心地よい透明な空気感、光や色彩の美しさは吉村さんならでは。豊かな自然を誇るカナダの30年と、今を伝える。
■吉村和敏写真展「Du CANADA」
会期 2019年5月10日（金）～23日（木）
会場 FUJIFILM SQUARE（フジフイルム スクエア）
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン
時間 10:00〜19:00（最終日は14:00まで 入館は閉館10分前まで）
休館日 会期中無休
料金 無料
ギャラリートーク 5月10日(金)・12日(日)・18日(土)・19日(日) 各日14:00～15:00、会場にて。参加無料、予約不要。
問い合わせ フジフイルム スクエア（TEL 03-6271-3350）
〈文〉鬼沢幸江