写真で知ってほしい、日本の食文化を100年支えてきた場所「境界」知床岬昆布番屋 最後の夏

中西建太郎さんの写真展『境界』が、2019年6月13日よりアイデムフォトギャラリー「シリウス」で開催される。知床岬にほど近い北海道羅臼町の赤岩地区で、昆布番屋の最後の夏を追った作品だ。

 

中西建太郎写真展「境界」

 

大正期にルーツを持つ赤岩昆布場。昆布番屋は、昆布漁に携わる人々が夏の間だけ移り住み、漁の拠点となる場所だ。最盛期の1970年代には五十数軒が立ち並んでいたそうだが、公道はおろか公共のインフラ設備も一切なく、テレビや携帯電話の電波も届かないという過酷な環境の中、最後には2軒を残すのみとなり、2017年8月にその2軒も操業を終了した。

かつて赤岩の昆布番屋で取材を重ねた経験のある中西さんは、2016年・2017年と再び現地を訪れ、その最後を見届けた。長きにわたり日本の食文化を支えてきた場所と人々の記録を、カラー66点で展観する。

 

■中西建太郎写真展「境界」~知床岬昆布番屋 最後の夏~最果ての海辺で人知れず和の食文化を支え続けた人々の記録

会期 2019年6月13日(木)~6月19日(水)
会場 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
住所 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
時間 10:00〜18:00(最終日は15:00まで)
休館日 日曜
料金 無料
問い合わせ アイデムフォトギャラリー「シリウス」(TEL 03-3350-1211)