昭和の暮らしを記録した貴重な写真展「小さな旅 -モチーフを探して 1950~60年代-」秋山武雄

70年ほど前から東京下町を中心に街の風景と人々を写真に収めてきた秋山武雄さんが、初期の作品を集めた写真展を開催する。

 

秋山武雄「風船と子」

 

東京・浅草橋生まれの秋山さんは、明治から続く家業の洋食屋「一新亭」で働く傍ら撮影を重ね、1953年、当時15歳で写真コンテストの初入選を果たす。これを機にコンテスト用の写真撮影にのめり込み、1958年のNHKテレビ懸賞写真コンテストでは全国1位に。さらにさまざまなコンテストで入賞を重ね、やがてテレビや雑誌などで古き良き東京の写真を発表するようになった。

この写真展では1950年代から60年代に撮影したモノクロ作品77点を展示する。東京の下町をはじめ、仕事の合間を縫って日帰りで訪れたという各地の人々や営みが描かれており、貴重な記録でもある。

 

■秋山武雄作品展「小さな旅 ─ モチーフを探して 1950~60年代 ─」

会期 2019年7月2日(火)~28日(日)
会場 JCIIフォトサロン
住所 東京都千代田区一番町25 JCIIビル1階
時間 10:00〜17:00
休館日 月曜(祝日の場合は開館)
料金 無料
問い合わせ JCIIフォトサロン(TEL 03-3261-0300)

<秋山武雄講演会>

2019年7月20日(土)14:00~16:00、JCIIビル 6階会議室にて。受講料300円、定員100名(先着順)。申し込みはJCIIフォトサロンへ電話で。

 

 

 
〈文〉鬼沢幸江